万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

国会はエンターテイメントだ!(その1)

本日(2004年5月28日)、文部科学委員会が招集され、その中で音楽CDの輸入にかかわる著作権改正法案についても質疑応答があったんですわ、これが。
ちなみに、こちらで実際の様子を見聞きすることができます。
Air H"の私が問題なく視聴できるのであるから、このBlogを見ている諸賢におかれましては、もうバッチリ快適に楽しめるのではないかと。

いやー、面白かったんだよ、これが!

なんつーかね、きっちりとした資料や議事録の矛盾点・不備な点を突いてくる民主党議員に、しどろもどろの答弁を繰り返す文科大臣と文化庁の役人。
TVタックルの5倍くらい面白かったぞ(当社比)。
全部で5時間以上に及ぶものなんで、さすがに全篇じっくり見るとはいかなくて、それでも松本大輔議員と川内博史議員の番になると、思わず見入ってしまいましたよ。
以下、今日の質疑応答でどんなことが明らかになったのか、私が熱心に見た範囲のみで簡単にまとめてみますと…


・大臣の答弁や付帯決議では、海外の著作権者の権利行使を止める拘束力はないことを、公式に認めた。

・法案の根拠として出されたデータがあったが、その調査結果について、文化庁は独自に確認するということをしていなかった

・レコード協会の調査によると、世界で輸入権を認めている国は65カ国あるという説明であったが、よく確認してみると、日本と同じような状況、日本と同じような運用で、音楽における輸入権を認めている国は、アメリカ合衆国だけであった
 つまり、65カ国→アメリカのみ
 また、この調査についても、文化庁はレコード協会の調査を鵜呑みにしていた。

・レコード協会が民間の会社に委託して行われた調査(しかも、実際に調査の場に足を運んだのはレコード教会の人!)についても、文化庁は独自に検証をせず、鵜呑みにしていた

・上記、レコード協会が民間の会社に委託して行われた調査(ちなみに、この会社の前身は、あの「ぴあ」だそうだが)では、日本国内での還流CDの流通量は68万枚とされていた。
 この流通量は、簡単に言うと
「(安い還流CDを置いているであろう)ディスカウントストアやホームセンターに置いてある在庫量×商品回転率」という式で算出されている。
 この調査では、商品回転率の数値に、レコード店の平均的な商品回転率である「3.5」という数値が採用されている
 つまり、もし実際の商品回転率が半分の1.75であったなら、還流CDの流通量は半分の34万枚ということになる
 当然、「3.5」という数値をとったことについての妥当性・根拠が問われるべきであるが、なんと、特に根拠はない

(元ホームセンター店員として言わせてもらうと、あんな、ついでに置いてあるような、むしろ商品整理がめんどくさいからなくても良いような商品、売れてる実感ゼロなんだが…大手各社に協力を依頼すれば、あんな主力商品でもなんでもない分野の回転率くらい、教えてもらえると思うぞ)

・還流CDが今後増えていくという三菱総研の調査結果も鵜呑み
 アジアへの日本のライセンス枚数がここ3年、暫減傾向にあることを指摘し、それでも還流CDが今後増えるという、その根拠を示せといったら、なんと特に根拠はない
(アジア諸国でのGDPの増加というのを言っていたが、じゃあ、この3年間はアジア諸国のGDPは増えていなかったのか、と)。

・松本議員が助け舟的に「CD全体の需要は伸びているけれども、海賊盤に食われているためにライセンス枚数が伸びていないというのなら、今後還流CDが増えるという予測もまだ納得できる。日本のアーティストはアジア市場において、どのくらい海賊盤にシェアを奪われているのか?」と質問したところ、それを示す資料がない

まだ続くよ。