万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

国会はエンターテイメントかよ!(その4)

本日の文部科学委員会が散会いたしました。質疑後、決議が行われ、原案と付帯決議(拘束力なし)は可決。野党が提出した、法案の見直しに関する修正案(拘束力あり)は否決されました。
本日の質問者は以下の通りでした。
高井美穂(民主)
笠浩史(民主)
城井崇(民主)
斉藤鉄夫(公明)
石井郁子(共産)
横光克彦(社民)
川内博史(民主)
(以上7名、敬称略)
今日の質疑で明らかになったことを列挙いたします。また、誰の質問時に明らかになったことかも、文の末尾に書き記しておきます。


パブリックコメントの公開が遅れたが、文化庁にはそなえつけてあったから公開しているのだそうだ。ちなみに、今回のは正式なパブリックコメントの募集ではなかったらしく、通常1ヶ月間募集するところを2週間で締め切っている。(横光氏、高井氏)

文化庁RIAA上級副社長からのコメントを私的な書簡だとは考えていない(高井氏)

・修正案で付則に見直し条項を含めないのは、この法案にはなじまず、前例がないからだ。(高井氏)

・何を持って不当な利益侵害とするのか、いまだはっきりとした基準はない(斉藤氏を除く各議員)

・著作権分科会では消費者団体は二人参加、法制小委員会には一人も参加していない。この構成を決めたのは分科会長だが、文化庁も意見をした
一般人が傍聴を出来なかったのは会場が取れなかったからだそうだが、そんなんとれば良いじゃないかという指摘には、今後そうしていきたいとのこと。「今後は、今後はばかりじゃないか」という質問者からの厳しい声(笠氏)

・消費者団体が参加できなかったのは、関係団体や著作権者や経団連と以前から協議してきていて、その流れで、だそうだ。(横光氏)

・4月24日に行われた浜崎あゆみのコンサートに、文化庁から二人が参加していた。チケット代は実費であったが、チケットはavex経由で依田会長が用意した。
参議院を法案が通過した直後であり、非常識ではないかという指摘。事前に報告や相談はあったかというと、なかったそういうシステムになっていないせいだそうだ。(笠氏)

・「付帯決議は心構えだという発言を撤回し、有権者にお詫びしろ」という要求に、須川次長は2度「撤回する」と答弁。再度の要求には「撤回させていただきたい。遺憾に思う」と発言。再度の要求に、河村大臣が「すまないと思う」と謝意を述べた。(城井氏)

・政府の説明や大臣答弁を信じて輸入した結果、小売店や輸入業者が損害を受けた場合、文化庁は責任を取らない。(城井氏)

・守秘義務を伴う契約書を税関に提出する必要は必ずしもなく、事実関係を記載した陳述書があればいいそうだ。
しかし、どんなケースも陳述書のみで大丈夫かは、名言はできないとのこと(城井氏)

・判断基準にするというライセンス料の資料を、文化庁が提出。
しかし、著作権者がことなる二つの使用料(著作権使用料と原盤印税)を合算しており、合算した中での内訳は、問題にしない

・何枚以上の持込が国内での頒布目的に当たるか、明確な基準はいまだ存在しない(石井氏)。

・今まで、「5メジャーは権利を行使しないから大丈夫」という答弁をずいぶん聴いてきた気がするが、文化庁曰く、これはRIAJの見解を紹介していたに過ぎない。(横光氏)

・「5メジャーは権利を行使しないから大丈夫」という答弁を、ずいぶん聴いてきた気がするが、文化庁曰く、これは5メジャーが権利行使を控えることを当てにして作った法案ではない。(横光氏)

もし権利を行使する国外のレーベルが現れても、直ちに法律の見直しにはつながらないそうだ。(横光氏)

・なぜ問題が起きてからではなく、起きていない今の段階で見直ししないかという問いには「手違いが起こることは絶対にない」との回答。(横光氏)

・「著作権者」に関しては国によって差別した条文を作ることは、国際条約上できない。
しかし、「著作物」が最初に日本でプレスされたか否かを条文に持ち込むことは、なんの問題もない
なぜそうしなかったのか、明確な答弁は得られなかった。
というか、当初、大臣は何を質問されているのかよくわからなかったらしく、「この法案はどの時点でCDが発行されたかを問題にしている」と答弁。じゃあ、なんで条文はそうなっていないんだとツッコミが入る。
結局、なぜこのような手段をとらなかったか、この手段について検討はしたか、この線に沿って見直しをするか、いずれも明確な答弁は得られず。(川内氏)

・条文では、禁止期間を最大で7年としているが、これは1日〜7年とのことである。
レコード会社が暴走した際には、この期間を劇的に短くして暴走を牽制するのかとの問いには「関係各社と協議して適切な措置を講ずる」(川内氏)

こんなところでしょうか。
社民党の横光氏が、あれほど激しく反対するとは思っておらず、嬉しい驚きでした。
さて、これで文部科学委員会は終わったわけですが。
みなさん、面白かったですよね?
こんなに面白いものを放っておく手はありませんよね?
うんうん。
それでは、みなさま。
またいずれ、審議を囲む場でお会いしましょう。