万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

還流盤輸入禁止期間は4年に正式決定 或いは馬鹿は何をやらせても馬鹿

最近気の滅入ることが多いんだけども、今日はこんな気の滅入るニュースが待っていた。
「著作権改正要望のパブリックコメントを追跡する」より、文化庁が出したプレスリリース。こちらをどうぞ。

まあ、文化庁は還流盤の輸入禁止期間を4年に正式決定したよ、と。
なんというか、馬鹿は何をやらせても馬鹿なわけで。
馬鹿なんだから、もっと人々のお役に立つ職業に就いたほうがいいと思うぞ。

で、どのへんが馬鹿かというと、具体例の挙げ方が馬鹿。
引用すると


・これまでに約340万枚売り上げている音楽レコードの例
 →発売から4年目に約10万枚、5年目に約8万枚、6年目に約18万枚を売り上げている例
・これまでに約50万枚を売り上げている音楽レコードの例
 →発売から4年目・5年目には数千枚程度だったものが、6年目に約9万枚を売り上げている例


これで鬼の首を取ったように喜んでいる吉川著作権課課長の姿を想像すると、どこか微笑ましささえ感じる。あれだ、馬鹿な子ほどかわいいという奴だ。
でだ、その下に小さい文字でこんな注が入れてある。こちらも引用すると


注:「週に何千枚、年に何万枚」が相当程度の売上であることは、今回実態分析の対象とした約6万タイトル中、トータルの売上でも1千枚に満たないものが約40%を占めることからもわかる。


ね、馬鹿でしょ?
つまり、「調査した6万タイトル中、約40%は具体例で挙げたようなパターンには当てはまりようが無い」ということを、自分で言っているわけ。
あのなあ、今までどんぶり勘定で、自分の老後の安定のために産業界の言うことを聞いて生きてきたのはわかるけれども、もはや衆人環視の中にいるも同然なんだから、もうちょっとまともなデータの分析をしたらどう?
文化庁が言っているのは、喩えて言うとこんなのと同じ。

「お年寄りに運動をしてもらおうと思うんですが、約6万人のお年寄りを調査したところ
具体例
・83歳男性、100メートルを14秒で走破する。
・76歳女性、フルマラソンを4時間で走破する。
という方もおり、お年寄りといっても一概に体力が無いというわけではないので、5000メートルを日本に住むお年寄り全員に走ってもらうことにします。
注:100メートル14秒、フルマラソン4時間がいかに優れた記録であるかというのは、調査した6万人中、約40%の方がこの記録に遠く及ばなかった事からも明らかです」


ったく、6万タイトルを調査したんだったら、売上推移の全体的傾向でも示してそれを根拠にすりゃあいいだろうに、特異な例を二つ上げてそれを根拠にするなんて、本当、馬鹿って予想の斜め下を行くから素敵。
4年にすりゃあ、確かに文化庁が挙げた具体例のような売上推移を示すごくごく一部のタイトルは救われるだろうがね(その割合はいったい全体の何割くらいなのかな? こういうことこそ調査で明らかにされるべきことなんだが)。その影でいったいどれだけのタイトルが国内盤の実質的な売上もないままに輸入禁止され続け、その結果、どれだけ日本の音楽シーンから多様性が奪われることになるのか。
まあ、日本の大手レコード会社は、全力を挙げて衰退しようとがんばっているようであるから、いいんだけどさ、もう。


追記:そうそう、この還流盤輸入禁止っていうのは来年の1月1日から実施されるんだけど、1月1日時点でもうリリースされている「商品」(もう作品なんて言わんぞ)に関しても、4年間還流盤が入ってこなくなる。
なんでそういうことに決定したのか、その根拠は一切示されてないあたりも、想像を絶する馬鹿さ加減が素敵。失業しちゃえばいいのに。