万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

「問い合わせる」という行為はハードルかもしんない

本屋のほんねさんのエントリ「書店の未来系?」より。日経BPリアルタイムリテール「“ポスト・フューチャーストア”を目指すフューチャー・ブックストア」。タグやら端末やらを利用した小売店の話。


便利にはなるだろうけど、どうなのかなあ?
問い合わせたときにすぐに在庫が見つかるってのは便利ではあるだろうけど、在庫をきちんと整理していれば済む話で。在庫の整理ってのは大変な作業だけれど、それでもやらなきゃいけない大事な作業の1つだし。むしろ、いかに在庫を整理しておくかってのが腕の見せ所というかな。
言い方を変えると、片付けておけばいいだけだから、コストのムダじゃん? と言えなくも無い。
防犯って意味では効果あるかもしれないけども、ICタグじゃなくてもいいんじゃないかとは思うし。


端末は便利かもしれないけれども、それならネット書店でいいじゃんという本屋のほんねにおける指摘ももっともだと思う。


私自身、どういうときにネット書店を使うかというと、何が欲しいか、誰のものが欲しいか、欲しい商品が明確であるときであることが圧倒的に多い。これは実在の本屋に当てはめると、店員に問い合わせるという行為に当たると思う。あの本が欲しい、でも探してもどこにあるかわからない。じゃあどこにあるか聞いてみよう、と。

しかしですよ、探して見てみつからなかった商品を店員に問い合わせるところまでしてくれるお客さんというと、限られてくるんじゃなかろうか。
そこで端末の登場ということになるんだろうけど、うーん、やっぱりピンとこないなあ。色んなお客さんがいるわけでさ。そのお客さんのすべてとはいわないまでも多くに、わかりやすく陳列場所を示すことが出来るかというとねえ。難しいんじゃないかな。


日経BPで取り上げられている流通の革命というのが情報化による在庫位置の確定だとしたら、お客さんにとってみれば「問い合わせてまで在庫を確認する」という高いハードルを乗り越えねばならないものだし、働く側にとって見れば整理しておけばそれでいいじゃんというものだったりする。便利にはなるだろうけど、決定打にはなりえないでしょ。


私にとってリアル書店の魅力というと、その場ですぐに手に入れることが出来るということが1つ、それと店頭を見て回ることで存在も知らなかった本と出会うことが出来ることが1つ、出かけたついでに色々他のことも出来るというのがもう1つだったりする。
このうち二つ目、知らなかった本との出会いというのはネット書店では今のところ太刀打ちできないところであると思う。色々工夫してはるのはわかるんだけどね。
これが本屋のほんねさんがブックオフ対策として指摘されていたMDの重要性につながってくる話だと思うんだけど、そのMDになんら寄与しない流通上の改善がなされたところで仕方ないんじゃないかななどと。


昨日も書きかけたんだけどさ、MDっつっても限界があると思うわけで。
新刊書店がうつことの出来る手段ってのがすごく限定されてしまっているのが現状だと思うんですよ。
本来だったら新刊書籍を扱う、もっと様々な業態が出てくるべきだと思うんだよねえ。それを妨げているのはいったい何なんだろう?