万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

文字・活字文化振興基本法シンポジウム 或いは一歩後退か玉虫色か

11日、活字議連の主催で文字活字文化振興基本法のシンポジウムが開催された。そのことを報じた読売の記事はこちら。ただまあ、毒にも薬にもならんようなことしか書いていない。

図書館と著作権について扱っているBLOG、Library & Copyrightのgomameさんがこのシンポジウムに参加されたそうで、そのレポートを挙げてらっしゃる。こちらこちらからどうそ。
公貸権についてはあまり詳しくないのだけれど(というか、公貸権を求める動きは鎮静化しているような印象があったのだけれど)松本侑子氏が公貸権を求めるアピールを行い、またその内容がしょーもない代物であったらしい。是非リンク先を読んでいただきたい。

また、いくつか資料が配られたらしいのだけれど、その中には肥田美代子議員のサイトで公開されている文字・活字文化振興基本法案(骨子案)と、その施行に伴う施策の展開もあったらしいのだけれど、一箇所、サイト上の資料と配布された資料で異なる点があったらしい。
施策展開の『版面権の創設(出版者の固有の権利)』という項目が『著作者及び出版者の権利保護の充実』になっていたんだそうだ。
さあ、これをどう見るか。
字面から「版面権」の文字が消えたことは確かなので、これをもって版面権創設の動きからは一歩後退と見ることも可能だ。
その一方で『著作者及び出版者の権利保護の充実』となると、正直なところどうとでも取ることが出来る玉虫色の表現である。Library & Copyrightさんでは「これは公貸権をも含まれたことを意味するのではないか」との見方をしている。
いや、展示権も版面権も公貸権も中古規制も、全部権利保護だって言い張ることも可能なんだよなあ(苦笑)。
一歩後退と見るか、よりやっかいな玉虫色になったと見るか。いずれにせよ、気に留めておかなければなりますまい。