万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

古物営業法のスキマ

なんかもうみんなそろって著作権著作権とかまびすかしい今日この頃、新古書店絡みでも著作権著作権であり、古物営業法は云々されることが少なかったりする。
買取の際には住所氏名等を記載してもらうわけだけれども、これ、個人情報保護法のこともあるのだろうが、嫌がる人も結構いる。

法律上はどうなっているかというと、買取金額が1万円以上の場合、または自動二輪・原付・ゲームソフトを買い取る場合には相手の住所氏名年齢を「確認」しなければならない(つまり、書いてもらうだけじゃだめってこった)。古物営業法についてはこちらをどうぞ。ちなみに国家公安委員会規則の一部を引用すると。

(確認等の義務を免除する古物等)
第十六条
 法第十五条第二項第一号の国家公安委員会規則で定める金額は、一万円とする。
2 法第十五条第二項第一号の国家公安委員会規則で定める古物は、次の各号に該当する古物とする。
一 自動二輪車及び原動機付自転車(これらの部分品(ねじ、ボルト、ナット、コードその他のはん用性の部分品を除く。)を含む。)
二 専ら家庭用コンピュータゲームに用いられるプログラムを記録した物


ちょっとわかりにくいが、16条2項に上げられている商品を買い取るときは1万円未満でも確認とってね、ということ。


もうひとつ誤解の無いように書いておくと、自主的にもっと厳しい基準で買取やってるところの方が多いと思うので、免許証の提示とか要求されても嫌がらないでね。お願い。
というか、そういう人からも買い取らなきゃならない義務は別に無いんだけどな(笑)。


さらに各都道府県の条例によって、さらに細かく決まっていたりする。嗚呼、ややこしい。
で、色々検索していたのだけれど、こんなのが引っかかった。ちょっと古めの文章になっちゃうけれども、なんと三洋堂書店の社内報ですよ(笑)。
ちょっと引用すると

現在、私どもが取組んでいるのは、古物営業法の根本的な改訂です。書籍や雑誌をバイクやパソコンソフトと同等に扱ってもらえないか?。この施行規則に書籍や雑誌を加えてもらえれば、たとえ1万円以下であっても身分証明書の提示義務が必要となる、古物商は帳簿への記載を行わざるをえなくなります。

いいなあ、それ。この社内報の中においても「新古書店は盗品の持込を歓迎している」みたいなバイアスがかかっているのは気に入らないが(「記載を行わざるをえなくなる」って表現はいただけないよなあ(苦笑))、大部分の新古書店員は盗品の持込を嫌っているのだ。
ただ、自主的にどんな買取でも身分証の確認を行っている店ってのも知っている。でも、そこの店でも盗品の持込が防げているわけではないんだよな、残念だが。
もう一つついでに書いておくと

 北海道の条例では、「青少年から古物等を買い受け、若しくは古物等の販売の委託を受け、又は青少年と古物等を交換してはならない」となっています。古物営業法上は認められていることが、条例では規制されています。しかし岐阜県では「書籍を除く」、愛知県では「書籍及び雑誌を除く」となっています。この岐阜や愛知にあるような除外規定を無くせないか。また、親の承諾を確認するために、その場で電話して確認を取り、OKであれば買い取るようなオペレーションにできないか。

電話確認だけでは盗品の持ち込みは防げない。というか、ウチの店は自主的にそれやってるけどさ、実際防げてないよ、残念なことに。
最近は携帯のみで固定電話なしって言う世帯も増えてるんだから、口裏合わせて友達の携帯番号教えられて、それで打つ手無しですよ。しまいにはその電話確認自体が親に煩がられてクレームになりかけたりする始末だ。

というかね、他にも色々と、法律や条令の先を行く形で色々対策してるんですがね(同じ商品の二度目の持ち込みは断るとかね)、それでも防げないというのが現状なんだわ。
色々と問題があるのは承知しているけれど、こと盗難に関していうと「さっさとタグを導入してくれ!!」というのが正直なところ。