万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

レンタルコミックは脅威であり敵であり悲鳴が出る

私が勤めている店のあるところって、実は何気に激戦区だったりする。他の店から「そこは競合店ばかりで大変だね」なんて冗談交じりに同情されたりすることもしばしば。
で、ですね。競合店のひとつがレンタルコミックを始めたんですよ。


大ピンチだよ! 畜生!
いやはや、導入記念で「安っ!」という価格設定でレンタルしているってこともあると思うんだけど、まさかこんなにダイレクトに売上に響いてくるとは! しかもゲームやDVDやCDの売上にはさほど変動がなく、古本の売上だけ下がってるし、さらに俺はその古本部門の担当だったりするし! 俺のボーナスが秒単位で消えていく音がする! おまけになんか「!」ばかりで頭悪そうだし!!!!


微妙に話は変わる。
同じ社の違う店のひとや、同業他社の人と話す機会があるのだけれど、 実はウチら新古書店の人間って、新刊書店の売上を食っているという感覚をあまり持っていなかったりする。
いや、もちろん新刊書店の売上ってわかんないんだけどさ。新古書店の側から見ると、近くに新刊書店が新規出店しても、売上ってほとんど影響受けないのよね。実際、私の勤める店の近くでも、数ヶ月前に新刊書店が2件、しかもここら辺では開発の中核となっている駅の近くに出店したけれど(また品揃えがなかなか侮れなくてね、利用者としてかなり重宝してますですよ)、売上にはさほど影響はなかったし。
「もともと新刊書店しかないところに新古書店が出店する」とか、或いはその逆といったケースでは影響も出るかもとは思うのだけれど、元々新刊書店と新古書店の商圏が重なっているようなケースでは、新刊書店の新規出店のおかげで新古書店の売上が減りましたってなケースは聞いたことがない(でかいショッピングモールが出来たせいで客足を丸ごと持っていかれましたってなケースはちらほら聞いたりするけど)。
仔細に分析したわけじゃないけどさ、ある地域における本の売上の中で、新刊が占める割合と古本が占める割合ってのはある程度一定で固定されちゃってるんじゃないかな、と。いや、新刊書店に勤めたことがあるわけじゃないので、「新古書店が出来れば出来るほどウチの売上は減りまくってますよ?」という声があるのかもしれないけどさ。そこんとこどうなのだろう。元々新刊書店も新古書店も出店している地域に新たに新古書店が出店したら、新刊書店の売上ってどのくらい影響を受けるんだろう。


で、ですね。レンタルコミック!
いやはや、出来てはじめてわかった。これ、新古書店にとっては実に強力な競合ですよ! 対策打たなきゃ! どうしよう! どうしよう! どうしよう!
まあ、それはおいおい何とかするとして、まあ、確かに競合するわなあ。どちらも安さが大きな売りだもんなあ。
同時に、これが新刊書店の売上にどう影響与えているんだろうかってのにも興味がわくね。
これだけウチの売上を食っているってことは、逆に新刊書店のお客さんってさほど食われていないんじゃないかなって予感があるんだけれど。どうなんだろ。
レンタルコミックと新刊販売を行う実験店であるすばる書店のデータがあるけれども(こちらが中間報告、こちらが最終報告)これが「いままで新刊書店しかなかった」ところでの結果なのか「今までにも新刊書店以外の競合があった」ところでの結果なのかはわからない。この違いって重要かも。
ちなみに今現在のウチの売上の食われ具合って、すばる書店新刊部分の比じゃないっす。えらい減ってる。

何はともあれ、レンタルコミックとウチの店との大喧嘩は始まったばかりですよ。負けてたまるか。俺のボーナスは譲れない!