万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

接続された眞鍋かをり嬢

テレビを見ながらぼんやりと「この有名人が『この本がとても面白いです』とかいったら、そこから火がついてベストセラーになったりしないかなー」とか考えたりしていたんですわ。ほら、古い話になるけれど「アルジャーノンに花束を」のヒットにヒムロックが一枚かんでいるような感じで。
と、なんだ、これってティプトリーの傑作短編「接続された女」そのまんまじゃないかということに思い当たった。


「接続された女」は短編集「愛はさだめ、さだめは死 (ハヤカワ文庫SF)」に所有されている作品。一切の広告が禁止され、その代わり厳選されたセレブ達がその商品を愛用することで企業が宣伝活動を行うようになった世界を舞台にした、壮絶なラブストーリー。作品の持つ先鋭的なイメージはサイバーパンクの先駆なんぞと再評価されたりしたのも、今では古い話で。


この作品で示された『有名人が広告塔代わりになる』という状況も、ありえない話ではなくなったなあと思ったりする。それとも、もう既にそういった状況になっているのかしらん?
ここでいう有名人とは芸能人や文化人だけではなくて、著名なブロガーなんかも含まれてくるだろう。
有名な人が個人的なオススメとしてある商品をプッシュし、それがクチコミ的というか祭り的というかはてブ的というか、熱狂的に或いはじわじわと広がっていく、と。
著名なブロガーというと思い浮かぶのが眞鍋かをり嬢だったり切込隊長氏だったりする。眞鍋かをり発の大ヒット商品なんかがうまれたりした日には、晴れて眞鍋さんも接続された女ですよ。わはは。


しかし、そう考えるとティプトリーの先見性って凄かったんだな、やっぱり。「エイン博士最後の飛行」なんかも、鳥インフルエンザが社会問題となっている今振り返ってみると、ぞっとする。あのときエイン博士が最後に用いた手段は渡り鳥ではなかったっけ?