最近進化についての本や生物に関しての本ばかり読んでいる。
生命のそもそもの誕生から、原生人類の誕生に至るまでの約40億年における生命の進化をなぞったいい本。まるで、大学の教養の講義を聴いているような感覚。きっと聴講するのにも一苦労だろう。生物の進化の本というと、恐竜やカンブリア大爆発に偏りがちだという印象があるのだけれど、そのせいだろうか、それ以外の生物に関しての記述がとても楽しく読めた。
また、文章が平易でかつ品がある。事実の羅列に学者達の群像がミックスされ、今は絶滅してしまった生物達が活写される。
この人、他にも著作が翻訳されているみたいなので、今度読んでみよう。