万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

レンタルコミックにおいて、出版社がお金を受け取る方法?

えーと、出版物貸与権管理センターの約款を読んでみたんだけども。

管理委託契約約款(pdfファイル)

第4条にこんなことが書いてある。以下、引用。


第4条(受益者) 本契約における受益者は委託者とする*1。ただし、委託者は、必要やむをえない時に限り、受託者*2の同意を得て、使用料の分配につき第三者を受益者として指定することができる。
2 委託者は、前項ただし書きの規定により第三者を受益者に指定したときであっても、受託者の同意を得て、その指定を変更または取り消すことができる。

出版社が書籍の販売からではなく貸与権の使用料からいくばくかの利益を得ようと思ったら、著作権者に受益者として指定してもらうことでそれが可能となる。

また、RRACの同意があったときのみ、受益者の指定を取り消したり変更したりできるらしい。
出版社が受益者となるようなケースは出てくるだろうか? それともそんなケースは出てこないだろうか?
今の時点では、なんともわからんね。

またはもっと簡単に

第12条(使用料の代理受領) 受益者は第2条第1項の複製物*3を出版した者を、使用料の代理受領者として選任することができる。

ただ、素直に読むとこの場合はあくまで「代理受領」なので、出版社の利益にはならないはず。
手数料とか取られなければね。



また、面白いと思ったんだけど、この約款、著作権者が委託を解除しようと思った時の手続きについて、あまり書かれていないんだな。普通こんなものなんだろうか?

また引用すると

第5条(本契約の期間) 本契約の期間は、契約締結の日から3年間とする。ただし、委託者は、契約満了の3ヶ月前までに、受託者に対して契約終了の書面による意思表示をしない限り、その契約期間はさらに3年間延長されるものとする。その後の期間満了時における取り扱いもまた同じとする。
2 受益者は、前項の規定に関わらず、委託者に本契約の継続を困難とさせる事由があったときは、本契約の更新を拒絶できる。

第23条(本約款の変更) 受託者は、本約款を変更したときは、すみやかにこれを公示しなければならない。
2 前項による約款の変更に意義のある委託者は、受託者が公示した日から3月以内に、本契約を解除することができる。
3 前項の解除権の行使は、書面によらなければならない。
4 公示のあった日から6月を経過しても第2項に規定する解除権の行使がなかったときは、変更された第1項の管理委託契約約款の内容により、本契約が変更されるものとする。

これだけ。
委託を解除したいときは約款の変更を待つか、それとも3年待つかのいずれかということらしい。
一方でRRACが契約を解除することについては色々と書いてあるんだけどね。


うーん。なんか
「結局、著作者じゃなくて出版社にお金がいくんじゃないの?」
っていう匂いがちょっとしてしまうのと
「なんか、やめたくてもなかなかやめられないんじゃないの?」
という感じがしてしまうのとで、あまりいい印象はもてなかったんだけど、約款を読んだ他の皆さんはどのような感想を持ったんだろうか。

*1:著作権者のこと

*2:RRACのこと

*3:第2条第1項には「委託者が指定した著作物の複製物」とある