万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

イギリスSFを読んでみる

最近、ハヤカワ文庫SFから立て続けにイギリスSFが刊行されている。思い立って積読の中から引っ張り出し、読んでみた。
読了した作品はアレステア・レナルズ啓示空間 (ハヤカワ文庫SF)」「カズムシティ (ハヤカワ文庫SF)」、チャールズ・ストロス「シンギュラリティ・スカイ (ハヤカワ文庫SF)」を読了し、ケン・マクラウド「ニュートンズ・ウェイク (ハヤカワ文庫SF)」を読んでいる最中。
連想したのはワイド・スクリーン・バロック。もしくはダン・シモンズの「ハイペリオン」。要は様々なガジェットをめいっぱい豪華絢爛に詰め込んだ、やたら贅沢な宇宙SFなのだ。スケールも壮大。
ワイド・スクリーン・バロックとの違いを上げるとすれば、その情報密度の違いだろうか。この情報量を文庫本で300ページくらいに収めると、おそらくワイド・スクリーン・バロックになる。
言い換えると、ワイド・スクリーン・バロックの異常なまでの密度を通常のSFと同じにして、高いリーダビリティを付加した感じだろうか。非常に面白い。

しかし、ワイド・スクリーン・バロックの名付け親ブライアン・W・オールディスといい、その代表的な作品として挙げられるオールディスの「地球の長い午後」、バリントン・J・ベイリーの「カエアンの聖衣」「時間衝突」といい、クリス・ボイスの「キャッチ・ワールド」といい、イギリスにはやっぱりその伝統があるのかねぇ?