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万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

私的録音録画補償金狂想曲と他力本願

音楽 音楽業界関連 著作権

著作物複製料の二重取り論は「ただの交渉道具」?−−文化審で論議:ITpro

 若松氏をヒヤリングに招いた背景として、かねて議論となっている著作物複製料の「二重取り論」がある。これは、私的録音録画補償金の見直し問題の中で一部関係者から挙げられているもので、「元々レンタルは、借りた人が音源を複製することを前提にしており、レンタル料金に私的複製の対価も含まれていると考えるのが適当。私的録音録画補償金とレンタル料金を並立させると著作物複製料の二重取りになる」という考え方だ。

 二重取り論については、若松氏は明確に否定する証言をした。「旧組合とJASRACRIAJ、芸団協との貸与使用料を巡る協議では、複製を前提とする話は一切なされなかった。3団体と締結している貸与許諾契約書も、貸与にまつわる使用料と報酬を支払う契約となっており、複製に係る記述は一切ない」とした。

 ただし、その後の質疑応答では疑問の声が上がった。河村真紀子委員から、CDV-JAPANのWebサイトに2007年4月27日時点で「貸与使用料は、ユーザーが複製をするという前提で制定された。現行の貸与使用料の体系は二重取りの恐れがある」と記載されており、その後5月10日までの間に削除されたという指摘があった。

 「なぜ削除したのか。CDV-JAPANは主張を変えたということか」とただす河村氏に対し、若松氏は削除の事実を認めた上で「6年前に新品CD販売が低迷した際、JASRACに対し貸与使用料の減額交渉をしたことがあり、その根拠として私自身が二重取り論を執筆した。それがWebサイトに残ってしまっていて、外部の指摘を受けるまで気付かなかった。(二重取り論の主張について)その後取り立てて検証したわけではない」と釈明した。

地味に大騒ぎである。
どのくらい地味に大騒ぎかというと

はてなブックマーク - 私的録音録画小委員会、レンタルCDが権利者に与える影響を議論

46もブクマがつくくらい。

で、著作権といえばid:copyrightさんである。
で、copyrightさんいわく

# 2007年05月10日 copyright 詭弁だ。貸与権が設けられたときの経緯を調べれば一目瞭然。


確かに、CDVJのサイトから記述が削除されたことも考えると、怪しげな話ではある。

となると、次に行うべきはCDVJの言ってることって合ってるのか、それの検証作業ということになる。


今がチャンスだ。
今のところ、CDVJのコメントに対応するような記事や追加報道って出ていない。反論も肯定も、出ていない。
ここで過去の議事録とかをグアーッと調べて、どうだぁっってな顔してエントリのひとつでも書けば、ブクマでもガツーンとつこうってなもんだ。
よっしゃ。ここはひとつ……



そんな時間はないのである。
いや、眠い目をこすって少し調べはしたのよ。
で、一個だけ、こんなのみつけた。
平成3年3月15日 衆議院文教委員会において、日本レコード協会RIAJ)の佐藤修氏がこんなことを答弁している。

 我々が現在使用料としていただいているお金につきましては、考え方としてはレンタルに使うということだけでありまして、複製権を含めた使用料というふうに我々としては理解しておりません。我々がこのレンタルの使用料を複製権を含めたというふうに理解したときに、幾らぐらいが正しい値段であろうかということを昭和六十年に計算したのでございますが、細かい数字は覚えておりませんが、当時レコード三千円の中に含まれている音楽だけの値段としては、平均すると八百六十円強の金額がその時点では試算されたというふうに記憶しております。そのような意味で、経済的な理由からいたしますと、一つのレコード、これは物ではございませんで、中に入っている音楽及びその他のものにお金がかかっているわけでございますが、それが先ほど申し上げましたように、買わなくて済むから、録音するために使っているということが一番の問題ではないかというふうに理解しております。


時間なくて、これしか調べられなかったのよ。
平成三年だから、私的録音録画補償金が導入されようという際の話ですわな。この時点でRIAJはCDVJと同じことを言っている、と。
でも、これだけでは全然不足なわけで。
遡って貸与権が設定され、レンタルからお金が取れるようになった際の答弁とか、国会だけではなく文化庁(もしくは旧文部省)の委員会でどのような議論がなされたのかとか、そういったのも確認しなければいけない。



でもね、時間がないんですよ。本当に。
情けないけど、誰かやってくんないかなというのが、今の偽らざる心境。
他力本願。ええ、他力本願。なむなむ!