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万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

本の再販制の弾力的運用って、なかなか進まないですよね

出版業界関連

進まないですよね。うん。
一番の理由は「めんどくさい」からじゃないかなあなどと思ったりもするのですが、まあ、それはさておき。


今、手元に佐藤多佳子の「しゃべれども しゃべれども」(新潮文庫)があるのですが、これの奥付を見ますと「平成十九年 四月二十五日 十刷」と書いてあります。
これを時限再販にして、(期間は例えばですが)平成二十年の四月二十五日以降は値引きしても良いよということにしたら、誰か損をするのかしら? とまあ、そんなことをふと思ったのですよ。


委託販売制では小売店の在庫リスクは消えても、流通全体としては在庫の問題はどっしりとした存在感を誇っているわけでしょうから。
新刊書店に勤めた経験は無いので詳しいことはわかりませんが、普通、入荷してから一年もその商品が残っているとしたら、それは小売にとっても厄介者なわけで。
そういった商品を「その気になれば値引きできる」仕組みをつくることは、業界全体でも在庫の余剰となっている部分を減らすのに有効だと思うんですが。


イメージとしてはあれです。たまにコンビニとかで見かける「商品入れ替えのために○%引き!」みたいな奴。


「ブックフェアでバーゲンやってます!」なんてのは、公正取引委員会に向けて言い訳するための役割しかないと思っているんですけどね、ごく短期間、限られた人数を相手に安売りしてますよなんてのは。
どうせだったら、「余剰在庫を削減するため」という方向からでも再販制度の弾力的運用を検討していって、少しずつやっていったら良いのに、とか思うですよ。
安売りして買われていく分にはまだ価値もあるでしょうが、倉庫の肥しになってやがて裁断される分には、資源ゴミとしての価値しかないですからね*1

*1:ゾッキ本ってのも、要は「安くして処理するために古書市場に流しますよ」ってことでしょうから、値引き販売のひとつみたいなもんでしょうし。