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万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

DS文学全集に夢中 その1 使い勝手と要望

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DS文学全集

DS文学全集

少々乗り遅れた感はありますが、DS文学全集に夢中であります。
まだ数編しか読めていないのだけれど、これはいい。ケータイで小説を読むということに関しては、過去何度か挫折しているのだけれど(慣れの問題も大きいと思うんですが、とにかく画面の大きさと文字の大きさとのバランスにどうにもなじめないっす)、これに関してはすいすいと違和感なく読むことが出来ましたよ。
うろ覚えなんですが、確かブルース・スターリングの発言だったと思うんですけど、PCでも本は読めるけれども、実体としての本を読むのは官能の問題であるとかなんとか。その意味で、DS文学全集はかなり官能的だと思います。本棚を模した作品選択画面といい、シンプルではありますがイラストの入った表紙と、帯の惹き文句といい、ページをめくるアニメーションといい。
最初は面白がって、タッチペン使ってページをめくっていたのだけれど(個人的には、ページをめくるアニメーションはストレスになりませんでした)、長い作品を読むときなどは途中でめんどくさくなってボタンを使ってページをめくるように。つまり、完全に片手だけでページをめくるとこまで簡単にできるわけで。いやいや、快適なものです。
読書中のBGMが「BGMなし」も含め何種類か選べるのですが、全く使っていません。使っている人、どのくらいいるのかな。
また、あらすじ機能は余分に感じました。というか、あらすじというよりも「要約版」で、きっちり結末までネタを割ってしまっているのよね。読書の指針としてのあらすじを期待できないというか。やるんだったら、要約版とネタ割りなしのあらすじを両方用意して欲しかったです。
また、しおりを挟むことが出来るのだけれど、アンダーラインを引く機能、もしくは気に入った箇所を引用して貯めておく名文保管庫みたいな機能はぜひとも欲しいところ。いやあ、やっぱり長い年月を生き残ってきた作品だけあって、はっとさせられるような表現がたくさんあるんですよ。それを検索するのがしおりと自分の記憶力頼みというのが、少々心もとないです。
また、読み終わった後に10点満点の点数と形容詞ひとつで(「痛快」とか「不思議」とか「切ない」とか)作品を評価するんですけど、形容詞がもっとたくさん欲しかった。そうじゃなかったら複数選択可にするとか。


最初に書いたように、まだ数編しか読めていないんですが、坂口安吾桜の森の満開の下」がこんなにすごい作品だとは思わなかった。抑制された文章による美しい狂気が、圧倒的な迫力を持って読者に迫ってきます。これに比べると卒業断首式が如何に小さいかがわかる、っていうか、そもそも比べる時点で私が激しく間違っている気もしますが、まあ、見逃してくれ。
また、定番ですが「銀河鉄道の夜」は十代の頃に読んで以来の久々の再読。終盤、すっかり忘れていた表現に心打たれてしまって、しばし茫然自失ですよ。ああ、やっぱしアンダーライン機能欲しい!

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)


新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

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