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万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

私的録音録画小委員会:ITproの報道によると、小六禮次郎委員の発言はひどいように思える

著作権 音楽


議論かみ合わぬまま、期限切れ迫る私的録音録画小委員会:ITpro

私的録音録画小委員会の様子を伝える報道。議事録はまだでていないのであくまで「この記事によると」だが、小六委員のこの発言はひどいように思える。引用しよう。

また、小六禮次郎委員は「ユーザーはもっと寛容になってほしい。個々のユーザーはiPodを何台も買うだろうか。そして1台当たりの補償金は一体いくらか。補償金を払いさえすれば自由に複製できるのに、年間100〜300円の補償金を払うことはそれほど不利益なのか」とユーザー側に歩み寄りを求めた。


はあ? なに言ってんだこいつ。
私的録音録画補償金は、いつからこういった趣旨のものに変わったんだ? そういった制度設計が委員会で真面目に話し合われ、おおむね各委員の了承を得たことなど一度でもあったかのか? コラ。
津田委員がネット上でこういった方向性の発言をしたことはあるし(こちら:音楽配信メモ 「ダウンロード違法化/iPodの補償金対象化」がほぼ決定した件と、ITmediaの記事で抜粋されている発言についての補足)、そのことについてウチでも考えたことはあるが(その時のエントリはコチラ)、いまのところそこまでの話。
現状の私的録音録画補償金というのは、私的録音録画によって権利者に出る(であろう)不利益を補償するためのものだ。
お金を支払うことで私的な録音録画を自由にできる機会・環境を「保証」するものじゃないんだよ。方向性の転換なんて委員会で主要な議題として挙がったことあったか? それこそ抜本的な見直しだぞ、これ。
それなのにさ、補償金を払いさえすれば自由に複製できるだぁ? 寝言は寝てから言え。補償金制度の趣旨は変わっていないのに、補償金が自由な複製を保証するものであるかのように発言して、現状の補償金を擁護するなんざぁ、詭弁もいいところだ。
だったら、次回の委員会で趣旨の見直しを提案してくれよ。それは現状の補償金の拡大ではなく、補償金制度の抜本的な見直しになるぞ。それは考慮に値する。さあ、やってみろ。やってみせてくれよ。
権利者とメーカーの両方を説き伏せる長い議論になるぞ。その手で始めてみせてくれよ。