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万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

海賊対策と性善説の話を、店舗での窃盗対策に喩えてみる

「著作権管理、性善説には限界」――JASRACの菅原常務理事:ITpro
その言葉は届いているのか、理解を得られるのか - Copy & Copyright Diary

輸入盤騒動の時に、ピーター・バラカン氏が「ユーザーを泥棒扱いするな」という旨の発言をして以来、泥棒扱いモデル的、性善説性悪説的なロジックがよく聞かれるようになった気がするのだけれど、それに対して、違和感を抱き続けていたりするのだ。
えーと例えば、リアル店舗で窃盗対策を実施しようとするじゃない。
店に来る人は、真っ当な利用者がほとんどであるのは確かだけれど、その中に犯罪者が紛れ込んでいるのもまた否定しようがない事実なわけで。
そんな中で窃盗対策を実施しようとすると、犯罪者と真っ当な利用者を弁別することが困難である(結局勘だよりだからね)ので、全体に対するものとなる。
そうすると必然的に、「ここまでだったら怒られないかな?/ここまでやったら怒られちゃうかな?/これをやったら却って売上下がっちゃうかな?」という境界線を手探りで探りながらの対策となるはずなのね。常にその効果が上がっているか、行き過ぎていないかを気にかけながら、ダイナミックに変動していくものとなるはずなんですよ。
考えてみると、最初にコミックにシュリンクかけた人って、ものすごい勇気いっただろうな。
性善説性悪説もなにも、もう十二分に育ってしまった人たちが相手なわけで(笑)、わかりやすい二分法的思考では対処できない問題だと思うんだわ。


で、上記のエントリについては、実際に怒っているユーザーが結構な数いることが容易に推測できるのに、「いや、性善説では無理だって」と開き直っているようにしか見えないのね。
いやあ、推測だけど、これ、ネットビジネスの現場にいる人にとっては、大変に迷惑な発言なんではないかな、と。彼らはきっとおっかなびっくりの、ダイナミックに変動するバランス感覚をもって仕事に取り組んでいるに違いないのに。
本当、商売のセンスが根本的に欠けている人が、商売についての発言をしてはいけないということなんだろうね。