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万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

浅倉様へお返事

現状でもそれなりに廉価だと思うのだけれど。 浅倉卓司のログ/ウェブリブログ

売り上げで多くを占める(らしい)漫画の単行本は現状でも充分廉価な気がしますので、これの卸値を下げる――のは無理だから定価を上げれば解決したりする話なんでしょうか。ちょっとご意見を伺いたいところ。

 あと、僕は利益「率」より金額のほうが重要だと思います、はい。
(だから「卸値が低くて定価の高い本を出」すほうがよいと思ってます)


申し訳ない、眠いので手短にまいります。
まず、10000円の商品を売っても卸値が9000円だったらそれは利益の面では魅力の少ない商品だ、という感覚は何となく理解していただけるでしょうか。わかりやすい例としては家庭用ゲーム機のハードを上げることができると思います(まあ、ハード売らなきゃソフトで利益がとれないわけで、本当は単純に比較してはいけないんですが)。ハードをいくらたくさん売っても、あまり儲けにはならない。
逆に、単価はそれほど高くなくても利益がとれていればさして問題ないわけです。売価3000円、原価1000円の中古ソフト一本売った方が利益は取れている。
そうすると利益を増やそうという話になり、それには二通りの方法、浅倉さんのおっしゃるような「現行の商品の販売価格を上げる」方法と、私の言うような「原価の低い商品を開発・導入する」方法、どちらの方向性も間違いではないと思います。
ただ、現行の商品を値上げする方向性というのは、ユーザーの拡大には寄与するとは考えにくいです。本・活字というのはこれから他のメディアと陣地を争わねばならない立場です。加えて新刊書店はマンガ喫茶・コミックレンタル・新古書店・図書館といったところとユーザーの奪い合いをしなければならない。そうなるとユーザーの拡大は考えにくい、もしかしたら少し減ってしまうかもしれない値上げよりは、もしかしたらユーザー層の拡大も少しは見込めてしまうかもしれない、本のつくりとか紙の質は雑かもしれないけど原価が安くて、そこそこ安く売っても利益率的には今までよりはましな書籍、というのがアリなのではないかな、と思う次第です(全部そうなってしまっては逆効果だとも思いますが)。
ただ、これはあくまで「俺たちは新刊書を売るんだぁっ!」という新刊書店の立場にのみたった話であって、個人的には新刊書店・新古書店・マンガ喫茶・レンタルコミック・図書館といった、現状、わりときっぱりくっきり分かれていることが多い業態から、もっと複合的な業態へとシフトしていく、という方が先行き的には明るいのではないかと思っています。
ちょっと雑かもしれませんが、まずはお返事まで。

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