万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

「炉心融解」がすごくかっこいいので、ボーカロイド熱が再来しそう

久しぶりに書くエントリがボーカロイドオリジナル曲の感想だというのも、アレですが。


いやあ、この曲がすごいなーと。
連想したのはKUDUのTemptationという曲だったり。

Kudu

Kudu

  • アーティスト:Kudu
  • Velour Recordings
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激しいビートに乗って唄われるのは、なんとも軽快な諦観であり、なんとも攻撃的な閉塞であり、蠱惑的な孤独であり。こうもかっこよく救いを求める救いのない自殺衝動を表現できるもんかね!
このエントリを書いている時点で再生22715に対しマイリスト登録5226で、マイリスト率、実に23%。

で、すっかり興奮してしまって、マイリストから過去に登録したお気に入りの楽曲を巡礼していたのだけど、どうにもそのうちいくつかを紹介したい誘惑に抗しきれなくなり、こうしてぽちぽちとキーボードを叩いている次第で。


ゆにめもP。民族調の架空言語で歌われるぶっとんだ曲。バイオリンが魅力的だけれど、途中のギターソロや、なんといってもベースラインが神だと思う。


ゴゼンP。MEIKOによる、シンプルなドラムとストリングスで構成されたミディアムな曲。シンプルな構成がメッセージ性を高めているような。実に力強い。


ハイネケンP。実に繊細で気持ちがいいビートに、意味不明だがなんだかやけに鋭くてもろいライムが乗っかる曲。名づけやすい感情というものを意図的に排除しているようにも感じさせられる。


一行Pは「下剋上」という曲で有名だけれど、この曲が個人的にはツボというか。R&Bやソウル、ファンクといった背景を感じさせるボーカロイド曲って、ニコニコ動画では決して多数派ではないような気がするのだけれど、ベースラインが実にファンク。



スP。問答無用の元祖WIMですわな。ボコーダ大好き。詳しくないんだけど、こういうのエレクトロニカってえの? それともインダストリアルっぽかったりするの?



先日、「舎利禮文」のPVが多くの耳目を集めた鉄風Pですが、この曲は底辺ツアーに参加していて、「おいおい! なんでこの曲が底辺なんだよありえないだろJK」とみんなの度肝を抜いた曲。「舎利禮文」にも見られる要素だけれど、この曲も非常に言葉の選び方が面白い。



ジンジャーP。非常にキュートなスカ風味にしてジャズ風味。なんというか、すっごく狙った感じがして、それがまんまと効を奏してしまっているようで、なんか悔しくなる曲でもある(笑)。



クズ野郎P。当然だろ。うむ。



フナコシP。軽快で明るくせつない曲。真っ先に連想したのはフライングキッズだったりしたのだけれど、どうだろう? 「ぜーーーーーー」がかわいい。



ジェミニの人ことDixieFlatline氏。シンプルながら決めるところは決めるドラムラインと、浮遊感あふれるシンセが気持ちいい。大時代的な言葉遣いも面白い。やはりメビウスではなくて「メービウス」ですよね。作者自らSFファンであることを公言しているせいか(ハンドルネームは「ニューロマンサー」からつけたそうです)、コメントを見るとSF作家の名前がちらほら。


他にも好きな曲はもちろんたくさんあるのだけれど、とりあえずこのくらいで。
なんか久しぶりにボーカロイド熱が高まってきそうだなぁ。うんうん。