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万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

Googleブック検索に感じる不安について/そこまでするのになぜ許諾を取らないのだろう

ご存知の通り、Googleブック検索について、米国で訴訟の末になされた和解が日本の権利者全員にも波及するということが報道され、話題になっている。

J-CASTニュース : 米グーグル「書籍全文検索」 日本の絶版本も対象になる可能性

日本の書籍全文が米国Googleブック検索に? 朝刊に載った「広告」の意味 - ITmedia News


実際の和解の内容についてはこちらが詳しい。
知財、メディア&アートの法務 第1回「全世界を巻き込む、Googleクラスアクション和解案の衝撃」- コラム・論文|骨董通り法律事務所 For the Arts


このニュースを聞いての第一印象は「なんだよ! アメリカばっかりずるい!」だった。いや、本当に。このようなサービスを享受する側としても、このようなサービスを展開する側としても。
で、今はこのサービスがどのように運用されるのか、実に不安に感じている。
はてなブックマーク - 日本の書籍全文が米国Googleブック検索に? 朝刊に載った「広告」の意味 - ITmedia News
考えれば考えるほど、上記のはてなブックマークでid:asakura-tさんが表明している懸念が当たりそうな気がしてきたからだ。引用しよう。

「版権レジストリ」がどうやって日本を含む諸外国の著作権利者(著者)に連絡をとって支払うのかが不透明なのが悪いんじゃね? どこかで説明してる? // 「連絡が付かないので払いません」とか平気で言いそうで。

確かに、平気で言いそうだ。



お金を支払うには何をしなければならないか。
当然ながらお金を支払う相手とコンタクトを取らなければならないのだ。
この和解内容を大々的に発表しているってのは、見方を変えると「私たちGoogleはブック検索で利用する著作物の権利者たちにどんどんコンタクトを取っていきます」と発表していることに等しい。
わざわざコンタクトを取ることを自分たちで表明しているのに、なぜ一緒に許諾も取ろうと考えないんだろう?
著作権者が拒否すれば公開できなくなるのには変わりないわけだし。許諾を得られる限り得て(オプトインで)、で、権利者と連絡がとれなかったりした著作物に関しては申し立ててもらって(オプトアウトで)ということにしたって、大きな問題が生じるとは思えないんだよなぁ。
それなのに、Googleは「許諾は得ませんよ」と大々的に宣言してしまった。なんでだ? どんなメリットがあるんだ?
その「メリット」というものを考えた時に、「……もしかしたら、逐一馬鹿正直に権利者とコンタクトをとるつもりなんてないんじゃないか?」という不安感を持ってしまうってのは、私の考えすぎかな? でもさ、お金を支払うには何をしなければならないかというと、お金を支払う相手とコンタクトを取らなければいけないわけで、わざわざコンタクトをとるのになぜ(無限ループって恐くね?)


追記:ん? オプトインとオプトアウトっていう言葉の使い方を間違えた気がする。線引いて消しておこう。

追記2:id:ex_hmmtさんから、opt-outなのはアメリカの訴訟法の関係なのではないかというご指摘があった。本文をご覧いただければわかるように、私はopt-in、opt-outという言葉の意味もあやふやにしか理解していないくらいに全然詳しくない。それなのになぜこんな文章を書こうと思ったかというと、「このやり方がアメリカで選択可能な方法だったことは理解できる。しかし、それ以外の方法だって選択可能だったんじゃないだろうか?」という疑問が頭から離れなくなったからだ。Googleにとって今回のやり方というのは唯一の選択肢だったんだろうか。それとも、いくつかある選択肢の中から敢えてこれを選択したのだろうか。