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万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

アーカムの意欲的な取り組みに、作家さんはコメントしてほしいし、ぜひコンタクトを取って欲しい。

アーカム:中古本の利益をアーティスト、著作権者に還元すること。

弊社で販売した中古本の利益の一部を著作者に還元することを約束します。
割合は著作者との協議の末決定しますが、現時点ではアーカム買取査定額の3%(販売額の1%程度)からスタートします。

販売額でなく買取額を基準値にしているのは、販売データの取得が店舗では現在、いい方法が思いつかないためです。

通販サイトアーカムブックス(http://www.arcam-b.com/)で購入されたお客様にお付けするポイントを投げ銭方式でユーザは作家さんにポイントをあげることができます。
(ニコ動の「提供」みたいな仕組みです。(ポイントを現金化するかは要検討です。)

要はお気に入りの作家さんの活動を応援するパトロンになるということです。パトロン参加リストなどを表示可能にし、作家さんとのつながりを感じる事ができます。


「売上が良くないのは新古書店のせいだ(検証してないけど)。金をよこせ。大体、元々払うべきだったんだ」とか言いたい放題言われ続けて早幾年。
仮想敵を攻撃しているうちに雑誌が沈んでさあ大変な今日この頃。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
そんな中、こういった取り組みがなされるというのは、注目したいし、素直に応援したい。
作家の先生方にも是非コメントしてほしいね。本のあとがきで新古書店を批判したあの人や、ミステリやコミックは一度読んだらそれっきりとか言ってたあの人や、図書館や新古書店に本が行くよりも燃やされた方がましとか言ってたあの人は、この申し出をどのように受け取るんだろう。
「やっと私の訴えが実を結んだ。元々がこうあるべきだったんだ」とか言い出したら腹の底から笑えるが、まあ、そこまで斜め上を行く人もいないだろうねぇ。いや、でもわからんか。事実な小説より奇なりとも言うし。
おそらく初めてとなるであろう取り組みであるから、色々な問題が出てくるだろうと思う。例えば、誰にお金を払うのか。
一番手っ取り早いのは権利者団体にお金渡しちゃって、あとは分配よろしくってな感じだろうけど、上記のとおり、単品管理の精度という観点から還元の基準を販売ベースではなく買取ベースにしてみたり、作家別の投げ銭システムを考えていたりということであるから、団体に対してではなく、作家個々人それぞれへの支払いを想定しているのだと思う。
でもさ、こういう取り組みこそ、作者に名乗り出て登録してもらった方がいいのではないだろうか。
きっと、作者それぞれにコンタクトを取っていくのだろうなと思うのだけれど、何しろ、本来なら払わなくても全く後ろ暗い所がない、いわば善意の塊みたいなお金だ*1
この取り組みに興味を持ったという実作者の方は、是非アーカムにコンタクトを取るべきなんじゃないかな、などと思う。自分の著作リストを送るだけでも、調査の手間がかなり省けるのではなかろうか。
なにせあれだ、敵意をもたれながらwin-winの関係を構築しようなんて、考えただけでも悪夢のような話だ。このケースがたとえマーケット全体としては限定的な物であったとしても、双方協力していこうという意識が生まれたとしたら、やがてそこから何か変わっていくかもしれない。


追記:普段の癖で「権利者」とか「著作権者」とかいう言葉をすいすい使ってしまっていたのですが、この取り組みは必ずしも著作権に基づいたものではありませんので、それらの表現を「作家」「作者」等に変更しました(2009年5月20日12時)

*1:まあ、宣伝目的、企業イメージ向上目的がまるっきりないだろうなんてことは言いませんが。営利企業なんだからあってしかるべきだと思うし。