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万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

kamaal the abstract

日常 音楽

今日は久々に公休らしいことをした、っていうか、自転車でぶらぶらぶらついて、気がつけば5時間、っていうだけなんですが。で、本屋に寄ったり、ご飯食べたり本読んだり、と。
移動中はずっとQ-TIPの“kamaal the abstract”を聞いていまして。いやぁ、本当にいいアルバムだ。

Kamaal the Abstract

Kamaal the Abstract

Q-TIPといえば、90年代のHIPHOPを代表するグループ、A tribe called questのフロントマンだったわけですが。
ジャズに一気に接近しリスナーの耳に「ベースの低音のかっこよさ」を植え付けた2nd(Low End Theory)、サンプリング音楽のひとつの到達系とでも言えるような完成度の3rd(Midnight Marauders)。
で、その路線で安住しときゃいいのに、音質的な実験をやっちゃって、その硬質な音に賛否両論巻き起こって、確実にファンを減らしちゃった4th(Beats Rhymes & Life)、ところがその特異な音のままでも、こんなにPOPで楽しい音楽が作れてしまうんだと示して見せた最後のアルバム(Love Movement)。
で、その後グループは解散し、ソロでマイペースでキャリアを重ねているように見えていたのですが、いやあ、こんなジャズ寄りというか、フュージョン寄りというか、生演奏寄りのアルバムを作っていたなんてなぁ。ATCQの4thの頃には想像もできなかったですが。ちなみにこれ、2001年にお蔵入りになっていたアルバムの正式リリースでありまして。これほどのアルバムをお蔵入りにした連中は心底頭が悪い。
かつて、サンプラーを演奏しているようだとも評されたQ-TIPが、生演奏でのセッションを楽しんでいるようなアルバムを発表するとは!
そのリリックの抽象性からabstractを自ら名乗る御仁が、フックで楽しそうに擬音を連発するなんてねー。
ジャズの流れをくんだ生演奏とHIPHOPの融合というと、何といってもThe Rootsがいるし、日本でもライムスターのMummy-Dと元スーパーバタードッグのギタリスト竹内朋康のユニットであるところのマボロシが、ファンクの文脈でかっこいい作品を発表しているけれど(他にもLoop Junktionとかな)、いや、「なんか楽しそう」な感じではこのアルバムが一番ではないかと思うですよ。
特に9曲目の“Even If It Is so”は完璧な出来。

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