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万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

Amazon送料原則無料化とサービスの行き届いた小さな本屋と「でもお高いんでしょう?」

本当なら時間かけて書きたい話題なんですが、なんかもう忙しくてですね。勢いに任せて適当に書き飛ばしてしまいますよ、と。

Amazonが配送料を基本無料にするそうでございまして。まあ、料金が発生する場合もあるみたいなんですが、基本は無料、と。
インパクトありますなぁ。まあ、Amazonにしてみれば対して痛くはないのだろうなぁと推測するんですが。
今までは1500円以上で配送料無料、でしたな。貧乏性なもので、そうかそうかと複数注文したりするんですが、Amazonで商品が確保できる時期にばらつきがあるからでしょう、「先に送るからねん♪」というメールがきて結局はバラバラの時期に届く、というのもよくある話。その場合にも別段配送料が余分にかかったりはしていなかったですから。今までもまとめて発送するよりは次々と発送してどんどん処理していくほうがAmazonにとってはプラスだったってことでしょう。個々の取引をみてみるとマイナスかもですが、倉庫管理というところまで併せて考えるとありそうな話であります。
つまり、今までだって結構ちょくちょくやってきていた「配送料無料」ってのを、めんどくせえからもう基本は配送料無料にしますよ、としたわけで。おそらく現場にしてみれば対して労力は変わらんでしょう。それでお客さんにインパクトを与えてみせるわけですから、商売上手ってのはこういうことを言うんでしょうな。


こうなると街の本屋から「またAmazonかよ!」「もうどうすりゃいいんだよ!」ってな声が上がってくるのがパターンでありまして、そうなると対抗してきめ細かいサービスってな話がでてくるわけです。
どんなサービスがいいんだろう、ってのはとりあえずおいておきましょう。画期的なアイデアが浮かぶほど頭がいいわけでもありませんし。個人的にはきれいで優しいお姉さんが笑いかけてくれればそれでいいです、もう。
まあ、文脈棚とか、しゃれたいい方してコンシェルジュとか、まあ、そこらへんがよく話に出てくるサービスでありますな。昨今の情勢的にネット周りを強化するって動きも出てくるかもしれません。電子書店との連動とか、店舗におけるWifi周りの強化とか。
ただ、何か新しいことを始めようってわけですから、お金かかるわけです。
お金がかかっていないように見えたら、たぶんそれは誰かがサービス残業してるんですわ。
そのお金をどこからひねり出すかって話なんですよ。


本屋って、いまでも薄利でやってるわけでしょう?
新しいサービスを始めても、そのサービスに対する対価をどうやって回収するのか、再販制で決まった価格でしか販売できない商品を今まで通り販売して、まあ売り上げが上がればそれでもいいんでしょうがね。例えばコンシェルジュ的な人を雇うとして、一人じゃ年中無休になっちゃうから二人雇ったら50万吹っ飛ぶわけですよ(まあ、アルバイトだったらもっと安く済むでしょうけど、アルバイトにコンシェルジュを期待する職場ってどうなの、みたいなね)。50万利益をプラスさせようって言ったらなかなか骨ですぜ? 仮に1000円の本が原価75%だったとして、それを2000冊売ってようやく粗利が50万ですわ。
だったら、値上げすればよくね? とか思っちゃうわけです。


普通、手間のかかっているものはお高いですし、サービスの行き届いた高級店はミネラルウォーターすらお高いですわな。あまり行ったことないけど。
つまり、サービスの分を価格に上乗せしてるわけで。
でも、再販制の下ではこれができない。考えられるとしたら、会員制にして会費とるとかですかね。
私が再販制を嫌いな理由の一番の大元ってのが、この、「小売りが取れる戦略の幅を狭めてしまう」ってところでして。
再販制の話題になると「値下げできない」ってなイメージが先行すると思うんですが、再販関係ない小売りに従事している方ならわかっていただけるのではないかと思うんですが、「値上げ」って重要ですよね?
再販制の下では、サービス志向(高級店志向、と言い直してもいいです)に活路を見出そうとしても、値上げできないのでは身を削ることにしかならないんじゃないかな、苦しいよなぁ、とか、そんなことをつらつら考えていたわけです。


話はそれますが、最後に。送料無料がらみでネットを色々見ていて何がびっくりしたって、一年も前からAmazonがプライベートブランドはじめていたこと(および、それに一年も気が付かなかったこと)に、一番びっくりしました。
プライベートブランドっつったら、粗利の高い商品群と相場が決まっているわけで。
なんか、私らがAmazonを「ネット書店」だと思っている間に、確実において行かれているなぁ、と。高い粗利率の商品群、自分たちで作り出そうとしているわけですからね。アイテム数も今後増えていくわけでしょ? 強いよなぁ。