万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

違法コンテンツダウンロード違法化と、ダウンロードそのものの忌避について

2007年10月1日に万来堂日記2ndに投稿したエントリの再掲です。
これに非親告罪化が加われば「鬼に金棒」ですな。誰が鬼になるかは知らんが。

http://d.hatena.ne.jp/banraidou/20071001/1191201687








違法コンテンツダウンロード違法化について少しだけ。
いや、つくづく、「これって輸入盤騒動のときとそっくりだなー」と思うんだけれど。
どういうとこがそっくりだと思うかというと、権利の創設を主張する側の狙いとは異なる副作用がでて、むしろその副作用の方が問題となるって構図が、もう生き別れの双子くらいそっくり。


輸入盤騒動ことCD輸入権のときの権利者側の狙いは「アジアでのライセンス拡大」だった。
「これからアジアで、そりゃもうバンバンCD売っていこうと思うんですけど、向こうで作った格安のCDが入ってくるとさすがに都合悪いんで、輸入禁止できるようにしてくんないすかねぇ?」というわけ*1
で、その法案の文章が通常の輸入盤も規制できてしまうような代物だったため大騒ぎになった。これが副作用。
今のところ、逆輸入盤以外で輸入権が行使されたという例は無かったように思う。まあ、当初の狙い通りの運用がなされているといって良いだろう。
ただし、相変わらず通常の輸入盤も止めようと思えば止めることができる状態のままであるということも、決して忘れてはならない。


さて、今回の違法コンテンツのダウンロード違法化ではどうだろうか。
既にYoutubeニコニコ動画への影響が出るのではないかという懸念がそこかしこから噴出している。
ただ、文化庁が言うにはストリーミングは対象外だそうだ。つまり、Youtubeニコニコ動画の規制というのは、この案の狙いではないということだろう。つまり、また副作用が大きな問題となっているわけだ。
もちろん、まだ文章として法案が上がっていない状態であるわけなので、Youtubeニコニコ動画といったサービスへ適用し得ない、狙い通りの見事な仕上がりとなるのか、それとも輸入盤騒動の時のように、適用しようと思えばいくらでも適用できてしまうグタグダな玉虫色の仕上がりとなるのかはわからない。すぐに反応できるように注意しておいた方が良いだろうなと思う。
ただ、輸入盤騒動の時の悪い実績があるわけだから、そりゃあもう考えは悪い方に悪い方に向かってしまうわけだけれどもね。


で、副作用は上述したとおりなわけだけれども、では、この改正の狙いは何なのだろうか?
ここからは推測、妄想万歳な内容となるので、眉に唾して読まれたし。


まず、キャンペーンが始まる。今映画館でやっているような奴。
「違法ダウンロードは犯罪です」とか「私たちの音楽を守りたい」とか、きっとそんな感じの奴。
で、多分何件か民事訴訟が起きる。アメリカみたいな規模でやるかどうかはともかく(ま、あそこまでやんないんじゃないかなとは思うんだけれど)、今でも時折耳に入る、P2Pでの逮捕とか、そういった感じで。違法にアップされたコンテンツを違法と承知の上でダウンロードしたユーザーが、何人かみせしめのように訴えられる。
その結果どうなるかというと、ネットで音楽等のコンテンツをダウンロードするという行為そのものへの忌避感が醸成されるのではないかな、それこそが狙いなのではないかな、と、こう思うのだ。


なぜ、忌避感の醸成なんていうわけわからんことをするのか。
今、CDが売れてなくて、そのかわりネットでの配信が伸びているという流れなのは、皆様ご存知の通り。
ここで「CDが売れないのは配信が伸びているからだ」という推測をしてしまうと、「じゃあ、配信の伸びを抑えればCDにお客さんは戻ってくるんだ。いやっほう! パッケージ商売復活! バブルの夢よカムアゲイン!」ってな結論になってしまう。
……でね、どうもそんな結論を出しちゃってるんじゃないかなって気がして仕方が無いのよ。
レコード会社不信にも程がある、かねぇ?