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万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

10月13日に落語を聞きに行った記録/月亭八方落語誘笑会パート2/橋渡し

日常 落語

初めてなんばグランド花月へ。すぐ目の前のワッハ上方へは何回か行ったことあるのにね。


月亭八方落語誘笑会パート2

方正…看板のピン
八方…商活! 栄町商店街野球部
かまいたち(漫才)
八方…算段の平兵衛
中入
「十八番楽屋ニュース」(アシスタント・八光)


ロビーで、先日出たばかりのCD販売中。先着30名で握手会とのことだが、つい先日購入済みなのである。
劇場通路の自動販売機、250ミリほどの小さなペットボトルのお茶が200円するのは、さすが吉本興業だ。


方正さんの落語を聞くのは2回目。前回聞いた「手水廻し」は、少しトリッキーにも思えるような工夫(私自身はそのトリッキーさにも意味が感じられたので好き)がなされていたけれど、今日の看板のピンはいたって堅実。でもちゃんと面白い。ただ、前回聞いた時とマクラがほぼ同じだったのはすこし気になったかもしれない。
次は三枝さん作の創作。野球ネタだけあって、途中阪神の話題も目いっぱい取り込んでいた。
かまいたち、アニメと落語以外テレビを見なくなって久しいので(どんなとりあわせだ)久々に見た。吉本の芸人さんも繁昌亭にでれるようになればいいのに。普段見てないこともあるのだろうけれど、新鮮。
次は今日一番の大ネタ、算段の平兵衛。出てくる人物がみんな小狡い。でも陰惨ではなくドライでコミカル。よく出来たクライムノベルやクライムムービーみたいである。
中入後、舞台の大きなモニターも使いながら、昭和の先輩芸人たちとのエピソードを語る楽屋ニュース
この中で「昔はもっと若手とベテランがまじりあう場があった」とコメント。また、最後に「時代が一回りして、もう一度ライブが大事になる時代が来るんじゃないか」とのこと。


そのコメントでいろいろ合点がいく。
笑いの多い創作落語、笑いは少ないが落語らしい面白さの古典、落語ではないが知名度の高い「楽屋ニュース」という組み合わせは、観客に対するバランス感覚のみならず、「笑いは少ないけれどおもしろいネタというのが落語にはある」ということへお客さんを誘導しようという意図があるのではないかとか。
楽屋ニュースでさほど有名であるとは言えない芸人さんのエピソードが多かったのは過去にもこんなにも豊かな芸があったのだということの紹介の意図があるのではないかとか。
ゲストに落語家ではなく若手の漫才を招いたのはベテランと若手がもっと入り混じる場があったという、その場の復活という意味もあるのではないかとか。
観客・芸人、色んな物の橋渡しを考えておられるのかなあ、などという感想を持った。



で、CDなんだけど、収録されている「莨の火」がすごく良い。
「莨の火」って、嫌みなく演じるのが大変な話だという事をよく耳にするのだけれど、旦那を社会的な常識にとらわれない、実に人間味ある人物として描くことで、その点をクリア、どころかたくさんお釣りがくるくらいの、いい高座だと思いますですよ。