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万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

2月9日に落語を聞きに行った記録/笑福亭福笑一門会 vol.7

繁昌亭夜席 笑福亭福笑一門会vol.7

たま…話し方教室
福笑…六尺棒
中入
たま…百年目
福笑…狼の挽歌


今年に入って足を運んだ中では、一番笑いの量がすごかった落語会。
特に個人的には中入後の流れが最強。

しかし、今年はやたら「百年目」に縁があるというか。去年は春と秋に1回ずつしかお目にかかれなかった「百年目」、今年はなんとこれで3度目。しかもライブ繁昌亭で福團治師匠がやってたのを聞いたのも含めると4度ですよ。当たり年かしらん?
たまさん、米朝師匠が一番難しいネタとして「百年目」を挙げていることに触れ、その後に「だから簡単にしました!」ととんでもないことを言い出し、場内爆笑(笑)。
肝心の中身の方はと言うと、これがなかなかどうして。実にテンポよく、それぞれのシーンがくっきりはっきり明瞭な、かつ元の噺の魅力も損なわない、大したものだった。
華やかさも出しつつ、番頭が苦悩するシーンは思い切りコミカルかつ華やかに。最後の旦那さんがどことなく番頭さんをからかって楽しんでいるような様子なのは、演者さんによる解釈の違いという奴か。
聞く方からすると、百年目の何がつらいって、こちらの「間が持たない」ところ。だからこそ米朝師匠や、1時間弱をあくまで軽妙に聞かせてくれ静かな感動でくるんでくれたこないだの米二さんの「百年目」はすごいのだと思うけれど、たまさんはそれならば、と刈り込んだのである*1
それでいて華やかさも笑いも、この噺一番の特徴であるところの「あったかさ」も残す。非常にテクニカル。感心することしきりだった。
で、そんな感動を豪快かつ壮快に吹き飛ばして見せたのがトリの福笑さんだった。
マクラから危険なネタのオンパレード! 間違いなくNHKでは放送できない!
前の席で親子連れ4人(うち二人は小学生)が座ってたんだけど、腹抱えて笑ってた。
親子連れがヤクザの指がどうこういうマクラを聞いて爆笑する。実に健全である。さすが大衆芸能。こうこなくちゃ。
笑かすだけ笑かして、ペンペン草一本残しやしねえ、といった感じ。
本当、すごい師弟だよなぁ、ここ……

*1:先日配信で聞いた福團治師匠の「百年目」も30分ほど。こちらは福團治師匠らしく、より「泣き」の要素が強調されていた