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万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

4月13日に落語を聞きに行った記録/私は未だ、落語を褒めるための言葉を持っていない

日常 落語

第86回 洛北葵寄席
小鯛…看板の一
団朝…鴻池の犬
米左…豊竹屋
米二…口入屋


朝に地震。淡路島で震度5
いつもより少し余裕をもって駅に出かけたところ、JR神戸線、前線運転見合わせ中で、駅は大変な混雑。
山陽電鉄で京都へ向かうも、車内は都内の通勤ラッシュを思わせるような混雑。
途中の駅で後ろから「降ります」と声がかかったため、その人を降ろそうといったん駅のホームに降りるも、その駅でさらに乗り込む人の方が多く、再乗車できず。次の電車に乗り込む。こちらは先ほどほど混んでいなかった。
で、これは間に合いそうにない、というか無事に行けるかもひょっとしたら怪しいと判断した。米二さんにメールで予約をお願いしていた会であるのでご本人にもお伝えしようとメール及びtwitterでメンションを飛ばし、あとはライフログのつもりでtwitterにてダラダラ呟いていたら、米二さんが気にかけてくださり、開演を10分遅らせてくれた。もちろん、電車のダイヤが乱れていたのは神戸線だけではなかったので私だけが対象と言うわけでもないのだろうけれど、それでもありがたいし、申し訳ない。
結局、30分ほど遅れて会場に着いた。受付にいた方に事情を話すと、「ああ! あなたが!」的な感じ。すいません、すいません。
団朝さんの高座の途中から入場。
米左さん、マクラでお客さんを褒め称えるのだが、その内容から察するに、米二さんからお客さんに説明があり、開演時間を伸ばしてもらったみたい。みなさん、すいません。本当、すいません。そんなつもりなかったんだけど、ご迷惑おかけして。
で、申し訳なさを抱えて、比喩的な意味で縮こまって聞いていた米左さんの「豊竹屋」。当然、そんな心理状態で落語を聞いて、楽しいはずがない。
ああ、これだったら、余計な事呟かないで、途中であきらめて来なかった方がよかったかなぁ……
とか、そんなこと考えていたんだけれど、そういったちょっとしたしこりを溶かしてくれたのが、米二さんの「口入屋」だった。
このブログでは何度か書いていることだけれど、私が落語を良く聞くようになった原因の一つに米二さんの「口入屋」がある。落語を聞きはじめた時期に遭遇し、面白かったのだけれど、いざブログに面白かったことを書こうとすると、どういう風に書いたらいいのか、ふさわしい言葉がさっぱり浮かんでこない。本の感想なんかはそれまでも結構書いていたわけであるから、こんなにも言葉が浮かんでこないなんて、まったく想定外だった。
だから、落語はすごいものかもしれない。少なくとも今の私では感想を言葉にすることすらできない。もっと聞けば落語を褒めるのにふさわしい言葉が身につくかもしれないと、よりモチベーションが高まったわけだ。
今回、また米二さんの「口入屋」に、精神的な意味で救われたのだけれど、やっぱり、どうやって褒めたらいいか、言葉が浮かんでこない。


ともかくも、気にかけてくださり、開演を遅らせてくださり、おまけに心理的な引っ掛かりを溶かして「やっぱり来て良かった!」と思わせてもらったのだから、これはどうやったって、お礼を言うべきだ。いつもみたく会釈してそそくさと会場を後にしてはいけない。
ところが、こちとら筋金入りのチキンである。チキン歴38年。歴戦のチキンだ。
そんなわけで、中々声をかけるなどできないのだけれど、独演会のチケット購入にかこつけてなんとか「ありがとうございます」と声をおかけすることに成功して、会場を後にした。
ふう……