万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

最近落語を聞きに行った記録を、サボっていたのでまとめて

5月17日 繁昌亭夜席

桂枝女太独演会
ちきん…狸賽
文華…近日息子
枝女太…おいにょ
中入
藤本健太郎(津軽三味線
枝女太…天神山

枝女太さん二席目のマクラの時、私服姿の内海英華さんが袖から姿を見せる。おおう。セクシーだわっ。
「おいにょ」は古い大阪弁で年上の女房を意味するとのこと。「おいにょ」は内容的にはそっくりそのまま「厩火事



5月18日
笑いの泉 ももやま亭
二葉…牛ほめ
米二…替わり目
中入
米二…はてなの茶碗
初めて来た地域寄席。いかにも「郊外」と言う感じで、住宅はたくさん立っているものの人通りは少なく、色褪せした看板がなんともわびしい感じで、こういう寂しい風景と言うのは個人的にすごく好みである。
早めについたのであたりを散歩してから、ほぼ開場時間に間に合うくらいのペースで会場に向かっていたのだけれど、なんと後ろから米二師匠に追い抜かれる。うお。会釈すると米二さんニコリ。足早に会場に向かわれた。速い。いや、俺だって本気出せばあれくらいの速さで……。
五十人くらいの会場。Twitterで相互フォローしている方がスタッフに加わっておられ、同じ会場にいるのにtweetでやりとりなど。おお、これぞデジタルネイティブ。すいません。超高校級の人見知りなのです。
二葉さん、元気の良さ、裏のない陽気な感じが良く出たいい高座だったのだけれど、一ヶ所、噺がポーンと飛んでしまい、詰まってそこをやり直すハプニングあり。
続いて米二さん登場。「すいません、頼りない前座連れてきて」「今日のラジオで『最近は噺で詰まることもさすがになくなりましたので、是非聞きに来てください』って言うたのに、褒めたら褒め損ないやがな」とぼやいてひと笑い。
お客さんが積極的に楽しみに来ている感じの、実にいい雰囲気。だからだろうか。二葉さんが詰まった時も空気が白けたりはしていなかった。


5月25日
太融寺 千朝落語を聴く会
米輝…つる
千朝…持参金
竹林…八五郎坊主
千朝…愛宕山
前日、何を血迷ったか「神戸から大阪まで自転車で行こう」とか思い立ってしまい、実行。途中で2~3度足が攣って動けなくなるなど。サドルの位置を高めに調整したら、随分楽になった。所要時間約7時間。舞子から須磨のあたりは、もう天気はいいは潮風吹くわで最高であり、海沿いを離れてからの町中も楽しかったのだが、三宮あたりで足がおかしくなってからは楽しむどころではなかった。いつかまたやりたい。
会場近くのホテルで宿を取り、翌日はチェックアウト後にあたりを散策してから太融寺へ。
米輝さん、こんなに上手だったっけ? 本当、この日はいい感じ。噺の入りですこしとちったところもうまく笑いとして回収してて。面白かった。
竹林さん、たっぷり感あり。30分くらい話しても構わへんな? と袖に確認したあと、いつもより長めのマクラ。「八五郎坊主」という話、どこをどう楽しんだらいいのか今一つピンとこない話だったんだけれど、そうか、普通に(?)八五郎のおかしさ、面白さを楽しめばいいんだな。というか、八五郎、面白いじゃん! という自分にとってのささやかな発見があった。
千朝さんの愛宕山愛宕山も春の風景とか風情とか、そういった笑い以外の要素で語られることが多い演目だと思うんだけれど、旦那と幇間の意地の張り合いで事態がエスカレートしていくという、ストーリー展開が本来持っている面白さをそのまま面白く聞かせてくれた。
そうだよね。八五郎坊主も愛宕山も、面白いから現代まで残っているんだもんね。
帰り道も当然自転車。帰りは初めからサドルを高めに調整していたせいか、足が攣ったり釣りそうになったりすることもなし。


5月31日 動楽亭
月刊笑福亭たま
生寿…色事根問
たま…漫談家の幽霊
たま…茶瓶ねずり
そめすけ…通天閣に灯がともる
中入
たま…菅原くんの祟り
新作ネタ下ろしの「菅原くんの祟り」は、天神祭の観光案内落語。菅原くんを九州に左遷した人事の藤原部長が祟られる話。
中入時に発作的にそめすけさんのDVDを2巻とも購入。まだ見てない。いつ見るんだ、俺。