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万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

「GODZILLA ゴジラ」の感想を書きますよ(ネタバレあり)

GODZILLA ゴジラ」の感想を書きます。ネタバレあり。それもかなり盛大に。未見の方はくれぐれもこの先を読まないでください。











では、いきます。
もうね、大絶賛しますよ?
これは「子どもにもわかるように作られた震災映画」です。異論は無かろう?
一番のポイントは、ゴジラだけが出てくるのではなく、敵役の怪獣が登場すること。ムートーと言う名前で、おそらくはコウモリがモチーフだと思います。空飛ぶし、妙に手が長いし、エコロケーション*1するし。
でね、この映画では怪獣は震災のメタファーなのですけれど、そのメタファーたる怪獣を2種類用意したというのが、おそらくはこの映画の最大のポイントです。
これもまあ、作品内でこれ以上ないくらいに明確に描かれているので「何をいまさら」と言う感じでちょっと気恥ずかしいんですけれど。
ゴジラが「震災」ひいては「自然」
ムートーが「原発事故・放射線被害」ひいては「人災」の象徴なんですわ。
んで、ゴジラとムートーが、人間の思惑とかほぼ完全に無視して、動きまくります。
災害の前では、あまりに無力ですね。うん。
それでもこの映画はハッピーエンドです。
ゴジラがムートーを倒したからハッピーエンド? 何言ってんですか。全然違いますよ。
ゴジラとムートーが散々暴れ回り、町が破壊され、多くの犠牲者が出て、それでも救助活動がなされ、多くの人が助けられ、避難場所で再会が叶った主人公たち家族の様に、人々が前を向いているからハッピーエンドなんですよ。
これを私は「災害の前では私たちはあまりにも無力だけれども、それでも助け合って前を向いていく、そこにしか希望はないんだ」という強いメッセージだと受け取りました。
もうね、このメッセージを、怪獣映画のフォーマットで、できるだけわかりやすく伝えることに細心の注意を払いながら、作った。
もうね、大絶賛ですよ。


最後にひとつだけ、印象に残ったシーンを。
ゴジラとムートーを、核兵器を餌にして太平洋の沖合に誘き出し、そのまま核兵器で葬り去ろうという作戦に渡辺謙演じる芹沢博士は強硬に反対し、やがて博士の父親が広島の原爆で亡くなっていることが判明するのですけどね? その芹沢博士の対案と言うのが「ムートーをやっつけてもらおう。ゴジラを利用しよう」というものなんです。
その是非はさておき、これはかなり強烈な反原発自然エネルギーへの転換を訴えたメッセージですぜ、これ*2



ごめん、最後つったけど蛇足でもう一個だけ。
あのヘリが飛んでくるのは、アメリカならではですよねー! 日本だったらあのヘリは飛んでこないよ! 絶対!

*1:音響定位。超音波を発してその反射をとらえることでソナーみたいな感じで周囲の様子を探るというアレです。動物ではイルカとコウモリのそれが有名

*2:どうでもいいことですが私自身は、何十年スパンで原発をなくしていく計画を立てた上でその間のつなぎで一部の原発再稼働ってな流れにならないかなぁ、とか思ってます