万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

変わったことと変わらなかったことか。結構なお題だ。
10年前、母親はまだ健在だった。残業ばかりの生活の中で、数少ない楽しみは読書と音楽だった。競馬は既に辞めてしまっており、2010年の年末辺りから上方落語を聞きに行くようになっていた。

10年後、まだ同じ会社に勤めている。途中鬱病になり、配置転換になったら転勤したりし、今は以前よりも労働環境は改善している。ただし給料は変わっていない。というか、鬱病になったころはあからさまに会社に冷遇され、一時期給料がひどく下がった。辞めたり転職したりしていないのは、その元気が回復する前に待遇が戻ったからに過ぎない。
人を責めることはかなり減った。そんなことをしてもなにもいいことはないということに、ようやく気がつきつつある。
母親は昨年夏に脳梗塞で急逝した。碌に顔も見せていなかった。今までの人生の中で一番大きな出来事が、母の死である。悔やむことばかりである。
途中4年ほど関東に転勤になり、上方落語どころか落語を聞きに行くこと自体が少なくなった。コロナ禍で高座に親しんでいた上方落語家さんの関東遠征が少なくなってからは尚更である。
段ボールで20箱以上もあった本の山は、この10年で売り払ってしまった。本のために2部屋あるアパートに転勤のたびに住み続けることが、途中経済的に苦しくなったからだ。
読書量はめっきり減った。これはソーシャルゲームを始めたことの影響が大きい。今年まで艦これをやっていたが、いまはウマ娘しかやっていない。
ウマ娘をやり始めたのをきっかけに、また競馬を始めた。とはいえ、予想が当たらないことはもう身に染みてわかっているので、少額、楽しむための馬券を、重賞のみ買う程度である。
今年の秋、また大阪に転勤になり、また毎週末上方落語を聞きに行くようになった。週末に楽しみがあるというのは、やはり少し生活が楽しくなるものだ。
糖尿病になった。痩せなければ痩せなければと思いつつ、そこまで劇的には痩せていない。冬に太り、夏に痩せ、というのをここ2年ほど繰り返している。鬱もここ2年、冬に悪化して夏になると軽くなっているので、関係があるのかもしれない。生活パターンや食生活にも影響しているであろうから。
音楽は、すっかりサブスク頼みになってしまった。新作との出会いよりも、昔の手が回っていなかった旧作と新たに出会うことの方が圧倒的に多い。
老眼になった。
相変わらず独身である。というか、ここ10年以上、誰ともお付き合いはしていない。もうする機会もないだろう。それで別に構わない。
父親とは変わらず没交渉である。こちらとしては絶縁したものと思っている。まだ生きていると聞いている。
ブログもそうだが、SNSも含め、自分から何かを発信する機会は減った。そんなこと、別に私がしなくてもいいからなのだが、では私はなんでこんな文章を書いているのだろう。それはわからない。まだ自己顕示欲が完全には無くなっていないということなのだろう。
10年経ち、私は、特に何も持っていない。金も、物も少しだけ。日々の少しの楽しみで、細々と生きながらえている。自分の人生が寂しく侘しいものであることを諦めと共に受け入れ、時にそのことに落ち込んで自死を考えたり、時にそんなことは大したことではないと思い直したりしながら。

日記。競馬。雀三郎雀五郎親子会。

土曜日、先週予約を入れていたのをすっかり忘れていた心療内科、予約を取り直し通院。転勤前にもらった薬はまだあるが、そろそろ内科のクリニックも探しておかねばならない。めんどくさい。
検索したら徒歩で行ける場所にタバコの専門店があったので、アークロイヤルをカートンで購入。
競馬、結果をチェック。京王杯2歳ステークスファンタジーステークスも的中。とはいえファンタジーステークスは赤字。でも、京王杯のほうはなかなか。
夜は繁昌亭へ。

繁昌亭 雀三郎 雀五郎親子会

源太…道具屋
雀五郎…蔵丁稚
雀三郎…はてなの茶碗
中入
雀三郎…青菜
雀五郎…三十石

元々テンポが良い師弟の上に、雀五郎さんが枕をほとんど振らないので、この密度なのに2時間で終演してしまった会。中トリで雀三郎さんが「二席もやっているのにまだ30分しか経っていないので困っている」とぼやけば、トリで雀五郎さんは懲りずに「このままだと8時少し回ったくらいに終わる予定」といいつつ、やはり枕は振らない。でも、それで面白いのだからいいのである。
源太さんは初めて見る。口跡なめらかで明るく、どこか華がある。好印象。
雀五郎さんの三十石、船唄のシーン、舞台袖から掛け声はかかるも、掛け合いのシーンは舞台袖とではなく一人で演じる。
雀三郎さん、相変わらず名人。間違いなく名人なんだけれど、こんなに落ち着きなく動きまわる名人像というのも珍しい気がする。


日曜日は一日中ごろごろ。競馬は、アルゼンチン共和国杯は勝ったオーソリティ本命にするも2着3着を外し、みやこSの方はメイショウムラクモが追い込むも5着。

夜、ブリーダーズカップ、ラヴズオンリーユーが見事勝利。おまけに人気薄のマルシュロレーヌまで勝利。快挙。特に後者。

そろそろ12月の落語鑑賞予定をたてなければならない。こちらは楽しい作業だ。

日記。JBC。

今週は残業多し。疲れた。

水曜日にJBC3競争あり。スプリントは外し、レディスクラシックとクラシックは的中。300円の赤字。まあ、ほぼトントンだろう。クラシックは5頭ボックスでワイド買ったら、うち4頭が4着までに入ったので気分の良い馬券。しかし、カジノフォンテンは奮わず。右曲がりが苦手なのかもしれないという観測をTwitterで見かける。そうか、川崎記念かしわ記念も左回りか。

日記。天皇賞・秋。素晴らしかった米二さんの高座。

土曜日は一日中寝ていた。一歩も外に出ず。

競馬、アルテミスステークスはよくわからんかったのでミントの複勝だけ買ったんだけれど、同じエピファネイア産駒のサークルオブライフが勝った。Twitterアンカツ氏が強い勝ち方だと褒めていたが、素人目にはそこまでよくわからず。

スワンステークスはルークズネストを軸にワイドを買ったが、4着。映像見てみたら、道中包まれて思うように動けなかったところをゴール前追い込んでハナ差の4着なので、内容は悪くない。今後も期待できる内容。

日曜日、久しぶりにびわ浜大津寄席へ。前に行ったのは会場が変わる前だったから、会の名前も「大津みゆき落語会」だった。

土地勘はあまりないのだが、湖西線の、琵琶湖と山の間の細長い土地を這っていくような景色は、好きである。大津京駅で京阪に乗り換え、浜大津駅へ。

 

びわ浜大津寄席 (スカイプラザ浜大津)

弥っこ…野ざらし

雀喜…中学生ブルース

米二…親子茶屋

中入

米二…崇徳院

 

 

なんといっても、米二さんの二席が圧巻。こんなに高座に没入できたのは久しぶりだ。大爆笑、ではない。でも噺の中に没入するのが楽しくてたまらない。思えば、生の落語を聞き始めて間もない頃に米二さんの「口入屋」で話の中に引き込まれ、「落語ってすごいかもしれない!」とのめり込むようになったのだ。以来、何度も米二さんには引き込まれている。9月に大阪に戻ってきて以来、基本毎週誰かしらの落語を聞きにいかせてもらっているが、だから母数が少なくてアレなんだが、この秋聞いた中では今日の米二さんの二席が一番だった。

 

余談。お茶子さんが今日デビュー戦とのことで、辿々しくて初々しい。最初、膝隠しを上下逆に置こうとするミラクル。微笑ましさに客席から笑いが漏れる。いい雰囲気だった。

 

終演後、すっかりいい気分にさせてもらった後に、天皇賞・秋の結果確認。エフフォーリアが勝ち、コントレイルとグランアレグリアが続く。三強が、それぞれ強い競馬をしたいいレース。思い切って押し切ろうとして抜け出したグランアレグリア。まさに横綱相撲という感じでそれを捉えたエフフォーリア。外から追い詰めるもわずかに及ばなかったコントレイル。ダービーと似たような構図だが、今度はエフフォーリアが差されずに振り切った。この3頭が抜けた競馬で、勝ったエフフォーリアの株が上がり、かつ強い負け方をした2頭の株も上がりこそすれ下がることはない、名レースだったと思う。

日記。本社。乾癬の推移。

本社に顔を出す用事があった。昔世話になった上司たちが出世して大集合しており、壮観である。気楽に挨拶できる人が揃っており、嫌いな奴は一人だけだ。稀有なことかもしれない。

 

夜、風呂上がりに指輪を眺め、乾癬のことを考える。母の持病だった。去年の9月に母が亡くなった少し後に私にも症状が出始めた。母の場合は肌だったように記憶しているのだが、私な場合はまず足の裏の皮が最初に剥け(水虫と間違えて水虫の薬を塗り、悪化してえらい目にあった)、そのあと手の指先や手のひらの皮が剥けるようになった。ひどい時は沁みて大変だが、最近はそういうこともなく、足の裏はほぼおさまり、周期的に指先の皮が剥ける程度だ。他には、手の爪が分厚く変形している。これも形見のようなものだろうか。

日記。富士ステークス。繁昌亭昼席。美味いパスタ。菊花賞。ウマ娘ライブラ杯ラウンド2初日。

土曜日、富士ステークス。ワイドの軸にしたバスラットレオンは惨敗。勝ったのはソングライン。強い競馬。順当。
バスラットレオン、おそらく控える競馬を覚えさせようとしているのだけれど、今日も道中引っかかってたし、復調にはもう少しかかりそうな。春の強い勝ち方から応援していたけれど、復調まで軸にはしづらくなってしまったか。

日曜日。繁昌亭昼席。4年ぶりの繁昌亭。記憶を頼りに喫煙所に向かうも、近くのコンビニも大阪天満宮も灰皿が撤去されており、吸いづらい世の中。

開演までの時間で、以前はなかった入りやすそうな食券式のパスタ屋さんができていたので入ってみる。なんとミートソース専門。少し甘め。タバスコかけて食べる。お値段の割にしっかり美味しい。今後も足を運ぼう。

繁昌亭昼席
新幸…金明竹
竹丸…酒の粕
伯枝…鼓ヶ滝
伏見紫水(曲独楽)
米二…時うどん
中入
来世楽(津軽三味線)
三象…シルバーウェディングベル
松喬…抜け雀

新幸さん、丁寧でしっかりした開口一番。信頼度、高くなられたなぁ。
さらりと控えめな竹丸さんの後に、楽しみにしていた伯枝さん。ガタイ良くて強面で、いかにも笑福亭。大阪だと聞ける機会がまた増えると思うと嬉しい。
紫水さん、初めて見る方、と思ったら以前は龍水を名乗っておられ、その時に見たことあったようだ。10年も前。その時のことは覚えていないけれど、今日の舞台は話術が巧みで実に楽しい大変にいいものだった。絶対に外さないタイプに違いない。今日一番の驚き。
中トリ米二さん。米二さんの時うどんってあまり聞く機会ない気がするのだけれど、これは巡り合わせか。つい先日お弟子さんの二豆さんの時うどんを聞いたのでついつい比べてしまう。やはり丁寧。そういや、米二さんが話を譲り受けたところの南天さんの時うどん、聞いたことあっただろうか?
中入後、来世楽のおふたり。演奏技術が光る津軽三味線デュオ。CD出ているようだ。オリジナル曲がかっこよかったので、買おうかどうしようか思案中。
三象さん。相変わらずカミカミ。この人は、まあ、これでいいに違いない。
トリは松喬さん。実は襲名後は聞くの初めて。さすがだった。相変わらず飄々として、しっかり聞かせてくれて、そのくせとても面白い。一度東京の公演に行こうとしたけど、その時は有給が取れなかったんだよなぁ。

終演後、菊花賞結果確認。ワイドの軸にしたヴァイスメテオールは惨敗。勝ったのはタイトルホルダー。テンは飛ばして、道中緩めて、最後でまた突き放す、逃げのお手本みたいな見事な勝ち方。やはりセイウンスカイの姿がみんな被って見えるのか、言及多数。早世したドゥラメンテの後継としても期待したい。けど、頭脳プレイで手にした勝利だけに、来年の天皇賞ないしは大阪杯あたりが重要な試金石になるのかしら。

帰宅後、ウマ娘ライブラ杯ラウンド2初日。2勝、2勝、3勝、2勝で、辛くも決勝A進出。ダイワスカーレット以外に勝ち目が望めそうにないので、他の2枠をデバフに当てるべく、デバフ用エアグルーヴ通称デスグルーヴを育成。ルームマッチで試走してみるも10戦2勝。うーむ。明日のラウンド2二日目でも試してみるが、どうなるか。