万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

日記。競馬絶不調。落語、動楽亭昼席。

競馬、年明けから絶不調。

愛知杯、ルビーカサブランカ勝ち。秋競馬で馬券的にお世話になったアンドヴァラナウト、太め残りで直線伸びず惨敗。

京成杯、オニャンコポン勝ち。エイシンフラッシュ産駒JRA重賞初勝利。軸にしたトゥーサン、惨敗。まあ、人気も低かったしな。

日経新春杯、ヨーハーレイク勝ち。ステラヴェローチェ2着。軸にしたショウナンバルディ、惨敗。まあ、3着に入ったヤシャマルも、1着になったヨーハーレイクも抑えてなかったので、擦りもしていない。

 

日曜は動楽亭昼席へ。客足少なめ。やはり、コロナのオミクロン株の感染拡大が影響しているのだろうか。

 

りょうば…阿弥陀池

雀五郎…初天神

たま…池田の猪買い

新治…狼講釈

中入

英華(女道楽)

枝光…芝浜(夢の革財布)

 

りょうばさんと雀五郎さんは先日も聞いたネタ。ただ、りょうばさんは先日よりも勢いがあって良かったように思った。

たまさんの池田の猪買いは初めて聞いたように思う。たまさんらしく再構成されていて、膨らます笑わせ所が個性的で、フレッシュ。

新治さん、狼講釈はおなじみの得意ネタなんだけれど、講釈部分が以前聞いた時よりもアドリブ感増していてフリーダム。愉快だった。

英華さん、毎度楽しい。先日聞いたたまごさんと比べると、やはり三味線が安定して聞けるなぁ。3代目春團治師匠とのエピソードの後に「野崎」を引いてくれたのが嬉しかった。ひくのは久々とおっしゃっていたが聞くのも久々。途中目を瞑って聞いてしまった。3代目の生の高座になんとか間に合ったのは、宝物みたいな思い出だ。中でも、梅團治さんの会にゲストで出られた際に聞いた「皿屋敷」は本当に素晴らしかった。旅館のお座敷で、客がめいめいに座布団に座りながら、マイクなしで生の声での「皿屋敷」。贅沢な時間だったなぁ。

枝光さん、貼り出された演目だと「芝浜」となっていた。なるほど、東京からの影響が大きいであろう、演技で引っ張る感じの演じ方。おかみさんの真に迫った演技が印象的。

私が米朝一門の高座を聞く機会が多いからかもしれないけれど、上方落語って、悲しみの表現では「こてこて」「もっちゃり」のイメージと反してさりげなさ、繊細さを要求されるような印象を持っていることに改めて気がついた。以前聞いた雀三郎さんの「夢の革財布」などはまさにその真骨頂。そういった意味では、今日聞いた枝光さんのそれは、上方では珍しいタイプの高座。やはり、長年北海道を地盤に活動されていたことも関係しているのだろうか。

f:id:banraidou:20220117021604j:image

日記。落語。年末年始の競馬

競馬、ホープフルS外れ。東京大賞典は的中。オメガパフューム四連覇。

 

年末はずっと仕事も、年始は当初の予定よりも休みが増え、ゆっくり。

年始の競馬、全部外れ。金杯で惨敗。うむ。年始から不調である。

7日に動楽亭昼席へ。今年もお世話になります。

 

動楽亭昼席

二葉…金明竹

團治郎…動物園

弱五郎…ちしゃ医者

米二…除夜の鐘

中入

喜味屋たまご(三味線放談)

南天…代書

 

1000円という破格の価格だった12月に比べると少し落ちるが、それでも客足多し。やはりお客さんが戻りつつあるのだろう。コロナの第六波、うまくやり過ごせるといいのだが。

メンバー的には不足はないはずだが、若干重い客席。

だけれど、そこで笑いの少ない、じっくり聞かせる「除夜の雪」で空気をいい意味でリセットしてくれた感がある。不思議なもので、笑いの少ない話の数少ない笑いどころでおきる声が、それまでよりも明らかに大きい。やっぱり米二さんいいなぁ。

で、たまごさん挟んで南天さん。こちらが爆笑させるタイプの、実にたっぷりした代書。通常の短縮版よりもさらに前の位置で終わりにする「代書(半ば)」とでも言いたくなる構成なのだけれど、各要素をすごい膨らませていて。これ、フルバージョンでやったら、軽く1時間は超えるペースだったと思う。

中トリとトリの充実ぶりに満腹し、余韻に浸りながら帰宅。

 

日曜のシンザン記念は惨敗。年始から不調である。

f:id:banraidou:20220109221439j:image

日記。ウマ娘、サジタリウス杯結果。初配信。

ウマ娘、月に一回の対人イベントであるチャンピオンズミーティング。 条件は中山2500m、冬、良馬場。有馬記念想定である。

ラウンド1はゴルシ、ダスカ(ライブラ杯を勝ったダスカ)、ナリブで挑み、2勝止まり。

二日目は調子良く、途中で5勝全勝することもできた。

 

ラウンド2で一気に厳しくなる。まるで歯が立たなかったのでまたタマモクロス育成開始。

二日目、タマモクロスの活躍もあったが苦戦し、最終エントリも2連敗と崖っぷち。ここからタマモ、ダスカ、タマモと奇跡の三連勝。特に最後のレースは、絶好調の1番人気マンハッタンカフェタマモクロスがなんとかハナ差で交わす劇的なものとなった。

 

決勝。さらにタマモクロスを育て直し、残り2人はデバフ要員に変更。予選とはガラリと変える。結果、快勝。ジェミニ杯、ライブラ杯に続く3つ目のプラチナ称号ゲットとなった。長距離のチャンミは全て勝てた形である。

 

今回、YouTubeで予選から決勝まで配信してみた。もちろん、見てくれる人がいても2人、いないこともあるという状況なのだが、話しながらゲームするだけで、いつもとは少しちがう楽しさがある。ストレス解消になるかもしれない。

日記。動楽亭 米團治研鑽の会

日曜日、動楽亭へ。行きやすいもので、今月は動楽亭ばかり行っている。この会自体は初めて。ほぼ大入満員。

 

米團治研鑽の会

米輝…狸の賽

米團治…らくだ

中入

團治郎…七段目

米團治…厄払い

 

米團治さんのお弟子さん3人は、最近いつ見ても外さない気がする。以前は米輝さんが特に面白いと思っていたけれど、今は3人とも面白い。子狸の可愛らしさを際立たせた「狸の賽」も、歌舞伎の真似の完成度で見せるのではなくきちんと「歌舞伎の真似をする滑稽な若旦那」を見せてくれる「七段目」も、両方大変に楽しかった。

中トリの大ネタ「らくだ」は、悲哀を滲ませることができたり、色々したくなる話なんだと思うんだけど、その分、聞き手の側の心に影が差すというか、本当に腹の底からは笑えないものであることが多い(いや、それも価値なのだけれど)。しかし今日はシラフの時と酔った後の屑屋の変貌ぶりをことに楽しく強調した高座でとても楽しく、例えば屑屋の口にらくだの抜けた髪が引っかかるシーンも陰惨にならず、酔っ払った屑屋の食い意地がはっているが故のような印象に変えられており、素直に楽しかった。楽しさではこれまで聞いた中で一番の「らくだ」かもしれない。米朝師匠では貫禄ありすぎて出せない、屑屋の弱々しさやお調子者の様子が出せる米團治さんならではの「らくだ」なんじゃないかと思う。

トリは古式ゆかしく「厄払い」。年の瀬のネタでさらりと終演。f:id:banraidou:20211227002114j:image

日記。競馬、有馬記念など。

競馬、土曜日は阪神カップ。グレナディアガーズがマイルから1400に縮めて復活のV。2着はホウオウアマゾン。3着は本命にしたダノンファンタジー。ソングラインは完敗。ダノンファンタジー勝つやろと思ってたので馬連にしたのが仇になった。

有馬記念は1着エフフォーリア、2着ディープボンド、3着クロノジェネシス、4着ステラヴェローチェ、5着タイトルホルダー。上位人気馬が掲示板を独占した中でも、エフフォーリアが文句ない勝ち方。現役最強馬が、綺麗に世代交代した、美しい形。年度代表馬もこれで決まりだろう。エフフォーリアに勝つならクロノジェネシスかハマった時のタイトルホルダーだろうと、その三頭でワイドのボックス勝ったので、当たることには当たったが赤字。

中距離の現役最強馬はエフフォーリアで決まりだが、マイル、スプリント、ダートは混沌としている。ダートはテーオーケインズが少し抜け出た感はあるか。

個人的にはエフフォーリア、天皇賞春に出てほしいが、大阪杯から宝塚記念に進みそうな気がする。昔は天皇賞春が、1番強い古馬の春における決定戦だった感があるけれど、最近はそうとも言えないものなぁ。

中山大障害は、オジュウチョウサンが10歳にして復活かつ貫禄の勝利。馬券は買わなかったが、日本競馬史上最強のハードラーだわなぁ。ステイゴールド産駒は伝説ばかり作るね。

日記。落語、動楽亭昼席。競馬、朝日杯FS。そしてそんなことより腰が痛い。

競馬。土曜、ターコイズS。軸にしたアンドラステが力強い競馬で惜しくも2着。勝ったのはミスニューヨーク。中を割って勢いよく飛び出したアンドラステを、大外一気。3着以下は人気薄。
予算が100円あまっていたので買った中山9R、ティーガーデンの単勝的中。
いい気分で床に就くも、少し腰が痛い。

日曜日、動楽亭昼席へ。
歩いている最中に、腰の痛さ悪化。これは、人生三度目のギックリ腰になりかけているのかもしれない。

動楽亭昼席

二豆…やかん
團治郎…いらち俥
まん我…替わり目
花團治…崇徳院
中入
吉次…権兵衛狸
米團治はてなの茶碗

今日一番素晴らしいなと思ったのは吉次さん。少しおさまった感じの雰囲気だった客席を、賑やかでご陽気なものにしてくれた。

終演後、朝日杯FSの結果をチェック。勝ったのはドウデュース。2着セリフォス。3着ダノンスコーピオン。本命にしたジオグリフは、後ろから2番目追走の、直線で不利があり追い込むも5着。むしろ2000mのホープフルSの方があっていたような気もする。

帰宅後、ウマ娘初配信。サジタリアス杯配信するつもりなので、その予行演習。思ったより音も声も汚い。まあ、自分の記録も兼ねて。

夜、熱を測ったら37.8℃。予想外。単なるギックリ腰ではないのか? まあ、朝になると熱が下がっているというのが毎度お決まりのパターンではあるけれど、少し高い。腰も相変わらず痛い。慢性的な腰痛持ちではなく、昨日からである。年の瀬だというのに。

日記。ウマ娘、ファインモーションのストーリーが実によくできているということ。

ウマ娘ファインモーションを二日に分けて育成。感想をTwitterで連ツイしたので、以下に転載する。

 

 

ファインモーションの初回育成完了。いやー、今回も良かったねー。

王族設定であることや、それ故の3年間という参戦期限は史実とは一見関係ないんだけどさ。王族という設定から「自分が果たすことを周囲から期待される役割と本心との乖離」というのをテーマにしてて。実はそれが史実準拠というね。

元々この馬は、競走馬としての期待もだけれどそれ以上に、牧場の基幹繁殖牝馬としての役割を期待されて購入された馬だった。ファインの子供や孫や曾孫と牝系を繋げて行って、その活躍で牧場を潤わそうという。

史実では、ファインモーションは、競走馬としては十二分に期待に応えたけれど、繁殖としては期待にこたえられなかった。そもそも医学的に受胎が無理なことが判明したので。

「では、ファインモーションは無価値なのか? それは違うだろ!」という物語だったよねー。ターフを去っても、皆の心に思い出を刻みつければいいじゃないか、という方向性で。

「私じゃなくて『ファインモーション』を愛されているのだと思っていた。でも違った」というのは、繁殖にはなれなくても牧場で功労馬として過ごしている現在を反映しているのだろう。

そして、すごいなと思ったのが、イベント中に最終目標(最終目標だぜ!?)となるレースを決めなければならないというシチュエーションと、その選定レースですよ!

「実際に勝っており、同室のエアグルーヴと対戦するエリ女」(註・エアグルーヴとは同じ厩務員だったとのこと)
「参戦予定も、参戦が叶わなかった天皇賞・秋
「惜しくも2着に終わったマイルCS
「欠かせない友人、エアシャカールとの唯一の実際に走ったレース、有馬記念

適正的には絶対向いていないと思って、悩みつつも、ついつい有馬記念選んじゃったよね……最後にシャカールと走らせたい思いの方が勝っちゃったよね……

ファインモーションが皆に刻んだ衝撃、夢は何かって、無敗6連勝で古馬G1制覇ってのももちろんすごいのだけれど、「これ、もしかしたら牝馬に留まらず、牝馬としては初の『現役最強馬』なんじゃないか!?」というワクワク感だったんじゃないかと思うの。

エアグルーヴ天皇賞・秋を勝ってJCでも2着に入った偉大な牝馬だけれども、実は牡馬との混合G1で1番人気になったことはないのよ。エアグルーヴでさえ。
ファインモーションのワクワク感はそれを超えるものだった。その証拠が、有馬記念1番人気でさ。

数年後、1番人気でウオッカダイワスカーレットが混合で中距離以上のG1を見事に制してみせ、今となっては牝馬全盛とも言える時代なのは皆さんご存知の通り。

でも、その夢を最初に見せてくれた馬がファインモーションだったんじゃないかと思うんだよな。子孫は残せなかったけど、その夢が受け継がれて結実したのが今、とも解釈できる。ウマ娘お得意の歴史の再解釈が、ものすごく今回も冴えてると思いますよ。