今日は、お休みだったので、四条を散策するつもりでした。
鼻歌まじりで車を転がし、駐車場に車を入れてから、さ、京都だ京都だ。やっほい。
はずかしながら、こんな人ごみの中を歩くのは久しぶりです。
とりあえず、カップルとすれ違うたびに、左のこめかみをピクピクさせながら、てくてくと歩きます。
機関銃さえ持っていたら、カップルだけを綺麗に打ち倒して見せるんだが…
そんなことを考えながら歩いていると、おお、ジュンク堂書店があるじゃないですか。宮城にいた頃は、仙台のお店によく行ったなあ。コミック類を置いていないあたりが、こだわりを感じさせて、またいい感じで。
とりあえず、様子見のつもりで入ってみると、いや、大きい本屋に久しく行っていなかったせいで、要チェックの本があるわあるわ。
…7000円の散財。
まあ、久々の本屋だったし、まずは満足。まだ、専門書の棚には行かなかった分だけ自制心が働いている。
さあ、飯でも食おうかと、また歩き出す。
…だから、飯屋を見つける前に、なぜにタワーレコードを見つけてしまうのだ、私は?
吸い寄せられるように中へ。
だから、私がいない間に、なんでこんなに新譜が出てるんだ!?
っていうか、金もないのになんで私は、棚を舐めるようにチェックしているんだ!?
なぜ気付かないうちに、7枚もCDを持っているんだ!?
誰か、誰か私を止めてくれ! 手遅れにならないうちに!
飛びそうになる意識を無理やり引き戻して、手に持った7枚のCDを見つめる。
この中で、本当に聴きたい作品は…
…
……
………7枚購入。
17000円也。
だめだ、このままだとえらいことになる。
今日一日で破産しちまう!
帰るんだ。そう、急いで帰るんだ。あの慣れ親しんだ田園へ…
ああ、周りのカップルたちが、私を嘲笑っている。
誰か、機関銃を…機関銃を…
青ざめた顔で、駐車場に急ぐ。
もう、周りのことなど目に入らない。昼飯なんて、もうどうでもいい。
急いで逃げるんだ。
…だからっ!
なんで、私はコミックス専門の本屋に、また入っているんだ!!!
このままでは、駄目になってしまう。
いや。
このままでは喰われる。
京都が俺を喰おうとしている!!
4500円を叩きつけるようにレジに置き、必死に走り出す。
↑買ったのかよ(笑)
…買ったとも!!!!!(血涙)
あそこだ、もうすぐだ。あそこにたどり着けば、この呪われた街とも…
「駐車料金が、1100円になります」
ここからあとのことはおぼえてません。
どうやっておうちにかえってきたんだろう?
ん? ぼく? ぼく5さい。
あれ? おかあさんは?
おかあさーん?