前作“Electric Circus”以来三年ぶりとなる6作目。2曲をJAY DEEがプロデュースしているものの、ほぼ全篇KANYE WESTの手によるといっていいほどのアルバム。前作が実験的な内容だっただけに、その延長線上を期待していた人には物足りないと思うけれども、ソウルフルでオーガニックな曲調で固められていて、それがCOMMONが元々持っている内省的な雰囲気をさらにひきたてているような印象。
年齢を重ねたCOMMONがもう一回傑作である2ndアルバム“Resurrection”を作ったら、こんな感じになりましたみたいな感じ。貫禄の良盤だと思う。