万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

逃げるんだよ、とにかく。

この夏は今のところ、もう目茶苦茶忙しいのである。特にお盆以降。
ありがたいことに客足も好調な上に買い取りも殺人的に好調で、その上棚卸3連発(ウチの会社は商品分野ごとにわけて棚卸をするのだけれど、今月は3つの部門の棚卸が重なってしまうのです)な上に、担当部門である古本の棚卸数日前に激しい下痢と立っていられないくらいの腹痛に襲われ、病院に駆け込んでみれば急逝の胃腸炎、おまけに肝機能が落ちているとか言われて点滴もうって、ついでに先週の総睡眠時間が20時間くらいって、あれか、俺は全盛時のピンクレディーかなんかか。
ホントもう、家ではひたすら寝ているだけでネットのチェックは愚か彼女に電話すら出来んかったのだがその件について苦情はくるし、今まで過ごした夏の中でもワースト3には入るんじゃないかというサンドバッグ状態を呈しているのだ。
本日がこの夏で唯一楽しみにしていた日といっても過言ではない。つまりはライムスターのシングル「逃走のファンク」が店頭に並ぶ日である。予約していたので入手は問題なし。帰宅してヘッドフォンを装着し、リピートし続けていたらいつの間にやら3時間ほど経過していた。うん。いい感じだ。
音的にはMummy Dが竹内朋康と組んでいるユニットであるところのマボロシの延長線上にある。考えてみれば、マボロシのアルバム「ワルダクミ」もファンクというのがキーワードの一つだった(つーか、ギタリストと組んで実現しようとしたファンク志向と、「廻シ蹴リ」「ブレーメン」と言った曲に顕著な骨の髄まで染み込んだHIPHOP志向がおりなすアンビバレンツな感じが印象的)。
「逃走のファンク」も竹内朋康を起用した、ギターリフを存分に生かした攻撃的な仕上がりにしてパーティー仕様のナンバー。ただし、マボロシとは違ってもうひとりのMCである宇多丸師匠が絡んでくるのだ。リリックは一筋縄ではいかない。

さて、最初に書いたように今月の、というか今現在の私はまったくもってボロ切れ状態な訳だけれど、この曲はそんな私に過剰なまでに逃走を勧めてくる。さすが、今の日本でも有数のアジテーター。これはまずい。なんか聞いているうちにマジで逃げ出したくなってくる。髪を伸ばすか、それとも坊主にするところからはじめる現状からの逃走。考えてみると「グレイゾーン」でも、「逃走」と「闘争」というキーワードが関連付けられていた。
ライムスは今回の「逃走のファンク」で、何気ない日常のクソッタレ具合をこれでもかと増幅して見せている。そのクソッタレな日常(「現実」とか「現在」とか言い換えてもよろしかろう)に対する闘争手段として「逃走」をチョイスする図式だ。生存闘争ですな。


最近も世の中何かと騒々しい。多くの人の共通の関心事としてはもちろん衆院選があるし、自分の興味が及ぶ範囲でもiTMSがスタートしたり、私的録音補償金制度を巡る動きが活発化したり、三田誠広(敬称略)が著作権の保護期間について馬鹿丸出しの発言をしたり、なんかもう色々である。
今でも興味は持ち続けているし、選挙にもいくさ。
でもな、なすべきことが山積みで気分的にはもう真っ平御免だ。今後も興味は持ち続けるし、取り上げることももちろんあるだろう。しかし、せっつかれるのは御免こうむる。いつぞやみたく、棚卸が重なってクソ忙しいのにコメント欄でアレをしろコレをしろと騒がれるのはもう嫌だね。果てにはメールまで送ってきやがる。とまあこれは某氏のことだが。
ゲームを降りる気はさらさらないが、この夏、俺は逃げて逃げて逃げまくってやる。


つーわけでおまいら。
逃げろ