エンドユーザーの見た著作権: 私は、国民が文化に触れ、文化を語り、文化を受け継いでいくことを妨げる法改定には反対します。
中古商材などを職場で扱っていると、買取で、海賊版が持ち込まれることというのが、たまにある。
丁重にお断りするわけだけれども。
ある日、海賊版を持ったオッサンがやってきた。丁重にお断りしたんだけれども、どうも自分の持ってきたものが海賊版かどうか、わかっていなかったらしい。
仮面ライダーを何巻も持ってきたんだけれど、確かに正規版も何枚か混ざっていた。娘さんが集めていたんだそうで。イケメンライダーってやつですかね。
どうも、あの何も知らないオッサンがゴタゴタに巻き込まれて良いという気にはなれないのである。
さて。
実は、このオッサンがゴタゴタに巻き込まれる心配はあまりなさそうだ。
冒頭でリンクした、暇人#9氏の熱のこもったエントリを読む限り、どうも俎上に上げられているのは「海賊版からの私的複製」に限られるようで「海賊版の購入」は問題とされていないようだから。
これでオッサンも一安心である。
ところで。
海賊版の購入や所持が問題とされないのはなんでだ?
いや、海賊版の購入や所持を違法にせよと積極的に主張したいわけじゃない。それだと、あの何も知らない気のいいオッサンが面倒に巻き込まれるかもしれない。
しかしだ、あのオッサンが知り合いのうちのお孫さんに仮面ライダーをダビングしてあげたら(つーか、多分娘さんに頼んで複製してもらったら)、面倒に巻き込まれる。
その境目の妥当性が良くわからない。
良くわからないことには賛成しかねる。
賛成の反対は反対なのだ。
天才バカボンからの引用である。多分。