万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

ジルデコ

久しぶりにCDをまとめ買いしたなかの一枚。視聴してイントロが良かったので買ってみたのだけれど、こいつぁいいや。
ボーカルのchihiRoとドラムのtowada、ギターのkubotaのスリーピースのユニット。とはいっても、実際にはバンド編成でレコーディングに臨んでいるっぽいですが。
ジャズが根っこにある人たちらしくて、感触としてはジャジーでファンキー。まるでSOULIVEの様。そこに女性ボーカルが乗っかる。日本ではいそうでいなかった人たちのような気がしないでもなかったり。
ボーカルは軽やかで甘く、今となっては少し懐かしい古内東子を思い浮かべてみたり。
そのボーカルのchihiRoの手によるリリックはちょっと面白いかも。硬質な言葉と口語、時に極端に砕けた言葉遣いが交じり合い、内容は時によっては非常にアブストラクト。耳当たりのよさに騙されてはいけない、かもしれない。
個人的に、日本の女性R&Bの流れというのは、90年代後半から2000年代初め当たりに、少しだけ、断絶しているような感じがするのだけれど(あくまで個人的な「感じ」ね。Tinaやbirdや嶋野百恵やShow-Leeの流れが継承されていないというか。俺の中では一人になってからのDoubleは別もの扱いというせいもあるだろうけど)、今のMAY.Jとか加藤ミリヤとかBENNY Kとか、そこらへんとは少し違う流れが復活した感じもしますですよ。
とりあえず、次も買おうという気にさせてくれるアルバム。