さて、DS文学全集にはランキング機能というのがありまして、Wi-fiでその時の全国のランキングをダウンロードして読書の指針に出来るですよ。
さっそくダウンロードしてみましたとも。
このランキングはその性質上、刻一刻と変化していくものなんだけれど、私がダウンロードした時点でのランキングを見ると驚愕の結果が。
1位は「吾輩は猫である」まあ、このソフト自体、ナビゲーションでネコのキャラクターがでてきたりするし、超有名だし。
2位は「銀河鉄道の夜」これもまあ納得ですわね。私の年代は、どうしてもこの作品の登場人物をネコに変換してしまう呪いにかかっているのだけれど、って、ネコつながりだったですか?
3位がね、何とびっくり海野十三の「蠅男」だ!
あの日本SFの父の名に相応しい、海野十三御大ですよ!!
海野十三は他にも「東京要塞」が収録されているのだけれど、こちらも12位と大健闘(「蠅男」はまだ読んでいないんだけれど、こちらは読みました。いや、これが今読んでも手に汗握るのよ。子供の頃読んだ乱歩を思い出したりもしたっす。オススメ)。
夏目漱石と宮沢賢治。この二人に比べると海野十三の知名度はどうしたって低い。他にも、太宰治とか芥川龍之介とか、国民的な知名度を誇る作家の作品が収録されているわけで。そんな強敵たちを押しのけて脅威のランクインですよ! すっげぇ!
海野十三は全集も刊行されているけれど、これが契機になって更なる再評価が進んだりしたら、素敵なことだよなぁ。