万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

2009年に読んだ4コマ漫画十選

普通に2009年に読んで面白かった本のことでも書こうかなと思って、読了した本をリストアップしていたんだけれど、なんかSFと4コマばっかりになってしまったので、いっそのこと4コマだけを10作品挙げてみることにしました。
あ、「ラディカルホスピタル」は俺の中で殿堂入りな。ドラマCDも買ったし。

[asin:4832277731:detail]
殺し屋という設定の女の子がツッコミ、天然な女の子がボケ。たまに何を考えているのかわからない忍者も絡んでくる、正統派漫才みたいな4コマ。ネタがオタ的な文脈にあまり依存していない感じで、本当に正統派な漫才みたい。


こちらも女の子3人による漫才なのだけれど、いや、すかすことすかすこと。
キルミーベイベー」はドツキ漫才なのだけれど、こちらはツッコミが不在に近いので、ジワジワした実に気持ち悪ーい笑いになる(褒め言葉)。
俺の中では「唯」と言えば「平沢唯」ではなく、本作の「櫟井唯」のことだ。


まさかアニメ化が決定するとは。
戦国武将を、愛情をこめてコケにしまくった痛快な4コマ。時系列をめちゃめちゃにしているので、猿の頃の秀吉と太閤の頃の秀吉のネタが同時に読めたりして、しかもキャラが相変わらず笑い第一主義だったりする。
あと、多分この作品の小松は信長より強い。


いわゆるきらら系の萌え4コマで貴重なお仕事系を担っていた作品が完結。お仕事系4コマとしての完成度の高さは、実はファミリー誌をひっくるめても上位に入るほど。これはもっと広く読まれるべき。


ちっともミュージカルじゃないけれど、とにかく元気ではじけている感じ。素直に続巻に期待したくなる。もともとはWebで公開されていた今作、コミックハイ!で連載も始まっているそうで。本当、楽しみ。


雑誌で読んでいるときはさほど意識していなかったんだけれど、単行本という形でまとめて読んでみると予想をはるかに上回る森田さんのかわいさに悶絶してしまった作品。
ひとこともしゃべらないヒロインがこれほどかわいいのは異常。


アニメ化もされた。めでたい。
私は絵のことなんかさっぱり分からないけれど、きゆづきさとこの絵を見てると素人なりに「すげーなー」と思ってしまう。
で、そんな絵のすっげえうまい人が、毎回アートをきちんと絡めた話を展開する、安定感がすさまじい4コマ。
棺担ぎのクロ」とは正反対か(安定した連載的な意味で)。


同じ作者の「恋愛ラボ」がドラマCD化されるそうだけれど、私はお仕事4コマが好きなのでこちらを。
私がお仕事系の4コマのどういうところが好きかというと、仕事のシビアな部分を、4コマという形でさらりと書いてしまうところ。逆に言うと、そういった要素がないお仕事4コマは私にとっては女子高生がきゃあきゃあ騒いでいるだけの4コマと等価だったりする(もちろん、その騒ぎっぷりが楽しめれば何の問題もないけれど)。まあ、シビアな部分を書いている4コマはお仕事がテーマじゃなくても好きだったりするのだけれどね。
この作品はお仕事4コマとして大好きです。


で、お仕事じゃないけれどシビアな部分をきちんと書いてみせたのがこの作品。以前このブログでも大絶賛しましたが。
「落語をテーマにした創作の中では最上の部類に入る」という感想は、今も変わっていない。というか、むしろこれを人情噺にしてだれか演じてくれないかしら。


今の4コマ漫画が誇る最強のリリシスト。異論は認めない。んでペーソス。ああ、俺、ペーソスにも弱いわ。KOHEI JAPANとか大好きだしなぁ。
これからもブラックな笑いと両方やっていってほしい。