ぼんやりとした頭で、紙の書籍というのが電子書籍に勝っているところってなにかなぁなどと考えておりまして
・書き込みできる
・付箋を貼れる
・風呂で読める
・売却できる
・サイン会イベントとかできる
・宣伝のノウハウについては電子書籍に比べればまだマシ
・カタログ数が圧倒的に多い
・いいにおいがすることがある。お前なにこぼした。
・枕になる
・鈍器になる
・1500年もたてばプレミア
他にもきっといろいろあるのでしょうなぁ。
電子書籍においてこれらの点が改善されたり、他の点でこれらを上回るメリットがあったり、ということが重要になるでしょう。
とはいえ、気をつけなければいけないと思うのですが、こういった話というのは本を月に何冊も何冊も買うような変態ども*1にとっての重要さであったり、複数のプラットフォーム間での顧客争奪戦においての重要さであったりするわけで、いま現在書籍から離れている層に対するアピールという点でどのくらい重要か、というのにはいくらか留保をつけたほうが良いのかな、などという気もいたします。
単純に考えまして、顧客数……失礼、変態どもの数が変わらなければ、未来は明るくないというか。既存の顧客が紙の本から電子書籍に移行したところで、使えるお金にも時間にも限度があるわけだしねぇ、と。
そうすると、やはりiPadみたいな汎用端末の方がいいのかなぁ、などと。
考えてみれば携帯における電子書籍マーケットの大きさなんてのはこの方面から見た方がすんなりと理解できるような気もしてくるわけでして、あなたが普段使い倒している端末で本まで読めてしまいますよ、まあ、それなら読んでみようかしらん?
そうなると書籍というのは他のメディアコンテンツ*2とのお客さん争奪戦に参戦しなければならなくなるのですが、本というのがかつて王者の座にあったせいか、これが徹底的に苦手な印象がございますな。
とはいえ、これからはそんなことも言ってられなくなる……というか、とっくにそんなこと言ってられなくなってるはずでございまして。
何はともあれ、電子書籍が世の中に与えるであろう影響を考えたりする際には、それが既存のプレイヤー*3に対するものなのか、既存のプレイヤー外に対するものなのかに気をつけていかなければならないなと、自戒する次第でございます、はい。