皆様ご存知のとおり、東京都の青少年健全育成条例改正案が、ネットで大騒ぎになっておりましたね。
全くご存知でないと言う方も少ないでしょうが、念のためにリンクを貼っておきましょう。
実は、最近ちょっと忙しいので、家ではできるだけ現実逃避に専念していたのですが、それでもtwitterがこの話題で埋め尽くされるに至り、私もこのことについて考えることが多くなりました。
私、感情的には反対です。しかし、不勉強なもので知識が追いついていません。自分の感情を継ぎ接ぎの理屈で合理的であるかのように見せかけることは忌むべきことではありますが、私にはそれすらできない有様です。
まずはtwitterのタイムラインに溢れるツイートを読み込んでみました。また、この問題についてまとめられたサイトなんぞもざっと見てみたりしました。
キーワードで検索してみたりもしました。どっかに卓見が転がってないかなー、などと。いや、卓見は転がっているんでしょうが、今のところ辿り着くことが出来ていません。
などというと、「お前はこのサイトも読んでいないのか! あんなにブックマークされていたのに!」とかいわれそうなんですが、で、実際に私がそのサイトを読んでいない可能性は高いとも思うのですが、まあ聞いてください。
今回の改正騒ぎで主に語られた争点というのは、表現の自由であったり、また流通している二次ポルノの表現のキツさであったり、はたまた法学的にこの条例改正案はどうかであったり、といった点であったように思います。
私が関心を持ったのは、「ポルノは青少年の育成、というか人間の発達にどのような影響を与えるのか?」という点であったのです。
私の情報収集能力は決して高い方ではありません。ネットには数多くのインテリジェント・フッドラム、市井の賢者がいるに違いありませんが、私には見つけることが出来ていません*1。
時にネットは人を怠惰にします。どうも私も怠惰になっていたようです。
今こそめんどくさがらずに本を読むべき時です。ネットはすごいですが、本だってすごいんです。
と、いうわけで、(ここが情けないところではありますが)ネットを頼りによさげな本を注文し、何冊か読んで行くことにしました。
今回の東京都での件は継続審議ということで先延ばしになりましたが、大阪府でも橋下知事が検討する旨を発言しましたし、何人もの人が口を揃えて言っているように、こういったことは過去にもあったし、おそらくこれから先にもあるんです。何回も。
それならば、少しでも勉強しておくに越したことはありません。
ちょうど先程読み始めた「ゲームと犯罪と子どもたち」(インプレスジャパン)という本に、実にいい事が書かれていました。ちょいと引用しましょう。
研究開始後まもなく、以下の二つの事実が判明した。誰もが確固たる意見をもっていること、そして、その根拠となるデータを示せる人はほとんどいないということだ。同じことが自分たちにもあてはまった。
耳に痛い言葉です。
多くの方が様々な観点から賛成・反対を表明していたことと思います。
その中には、私と同じように、知識不足を痛感した方もいらっしゃると思います。そして、感情に逆らいきれず感情的に文章書いちまったと言う方もいらっしゃると思います。私もついつい皮肉の2〜3つぶやかなかったとは申しませんよ。
幸いというかなんというか、次にこの問題が議会に上げられるまで、若干の時間ができました。
それならば、です。一緒に勉強いたしませんか?
次の機会は必ず来るのですから、心の準備をしておくに越したことはありません。