万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

11月3日 第十二回 桂文華独演会 文華の日 夜の部

珍しく祝日に休みが取れたので行ってきました。
受付に小学生くらいのかわいい女の子がいたのだけれど、娘さんなのかな?
補助席が二列でる満員。半月ほど前に前売り券買ったのですが、その時点で既に補助席でした。


桂佐ん吉……商売根問
笑福亭瓶太……馬の田楽
桂文華……不動坊
中入
ナオユキ(漫談)
桂文華……寄合酒


文華さんと同期の瓶太さん。よく飲みに行ったエピソードや、師匠によっての稽古の付け方の違いなどをまくらに、「馬の田楽」。軽快に笑わせてもらった感じで。
その後の文華さんの「不動坊」ですが、これが所作や表情がなんとも面白かったです。
落語は生で見るのが一番いい、というのはみなさんよく言われるんですが、所作や表情のあるなしでこんなに面白さが違ってくるものかという例で思い浮かぶのが文華さんでして。というのは、文華さん、自身の落語会で自主製作のCDを販売してらっしゃるんですが、このCD、持ってるのですよ、ふふん(得意気)*1
で、高座を見るのと録音されたものをCDで聞くのではこんなに違ってくるものなのか、と最初に思わされたのが文華さんの「仔猫」でして。もちろん、聞くだけでも面白いのですが、実際にはなお面白い。
「不動坊」も、講釈師が雪の降る中、寒そうに長襦袢一枚で歩いていく様子などはおかしくてたまらなかったのですが、これなんかも、CDでは楽しめない部分だろうなぁ、なんて(「不動坊」はCD化されていないようですが)。他にも、幽霊役の講釈師が戸惑う様子とか、「鰐皮の瓢箪」と評された徳さんが、まさにその評された言葉の通りに顔を激しくゆがめて怒る様子とか……なんかこんな流れになったせいか、そういった部分ばかりが思い浮かんできますが(笑)
中入後のナオユキさん。やっぱりR−1の決勝に出た後の方が面白くなっていると思う。ボソボソ話す中で強弱をつけているのが、以前拝見した時に比べて強く感じられるというか。ジワジワ笑いが広がっていく山と、ポンっと爆笑で発散できる山がかわるがわる来る感じで。
トリの「寄合酒」。以前米二さんがご自分の会で、やはりトリでかけられた「寄合酒」がものすごく印象的だったもので、今日はトリでどんな「寄合酒」が聞けるのか楽しみだったのだけれど、中盤以降、どんどんボルテージが上がっていくハイテンションの高座でした。こちらでも鯛の鱗を剥がしている最中に鱗がが思わぬところに張り付いて「どこから飛んできたんだろう?」といぶかしむ様子を所作だけで表現するなど、動きの面白さも満点で。気持ちよく発散させてもらいました。
そうそう、以前文華さんのCDを買った時、1枚だけ売り切れていて買えなかったのですが、今日は売り切れていたその巻も買うことが出来たのです。うふふ。

*1:1枚1000円で2席収録。お得感あります。