万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

昭和元禄落語心中、第1話を見ての個人的な感想と演目と萌えポイント

昭和元禄落語心中、見終わった。原作は読んでいるけれど、アニメは全くの初見。丁寧に作ってあるなぁ!面白かった!


登場した話は
「死神」

【落語】柳家小三治/死神(1996年)

「二番煎じ」(←小夏がラジオで聞いてるやつ)

落語 春風亭昇太 二番煎じ


「出来心」(上方では「花色木綿」)

落語:花色木綿 桂文我


初天神

柳家さん喬 初天神


鰍沢

【ラジオ寄席】落語 林家正雀「鰍沢」Rakugo



劇中でかかるお囃子は、まず「らくだ」でおなじみ「かんかんのう」

松鶴 らくだ


前座修行の場面でかかる、柳亭市馬さんの出囃子でおなじみ「吾妻八景」

柳亭市馬:掛取萬歳:2006年1月


次回予告でかかる古今亭志ん朝専用「老松

志ん朝 文七元結


しっかし、丁寧だったねぇ。
松田さんが、八雲師匠が小夏さんを「お引き受け(おしきうけ)」したとか、八雲師匠が与太さんと助六さんが似ていることを指して似たような奴に「引っかかっちまった(しっかかっちまった)」とか。江戸弁。

与太さんが出来心を熱演するとき、汗を拭くのも忘れる熱中ぶりで、流れる汗だけではなく着物の膝の裏が汗で湿っているさまで表現したり、最後、座布団から外れて頭を下げるとこで必死さを表現したり。
対称的に次の師匠の落語が、むしろ汗をかくことが許されない「鰍沢」とかw(真冬の話)

あと、兄貴分が口を挟もうとした小夏さんに「女は黙ってろォ!」とすごんだシーン、案外重要だなって。
今だとね、女流噺家何人もいるの。でもあの世界では存在しないのよ。
そういう「古い価値観」を象徴する一言というか。作者の雲田はる子さんがこの作品は志ん朝米朝が落語界にいないifの話だと言っていたそうだけれど、初の女流である露の都もいない。
原作では後々「上方はさらに壊滅的な状況である」ことが示されるのだけれど、そこまでは多分行かない、よなぁ。今作は東京が舞台だけれど、折に触れ「上方で孤軍奮闘する最後の落語家」萬月さんが登場したり、リアルでは上方落語家の桂まん我さんと落語界でジョイントしたり、きちんと上方も意識してくれているのが上方ファンとしてはとても嬉しかったり。
しかしあれですよ。八雲師匠を演じる石田彰さんと与太郎を演じる関智一さんの落語シーンの演技が賞賛されているけれど、もし萬月さんの高座シーンもなんてことになったら遊佐浩二さん大変だわなぁ。なにせ原作では披露する演目が「東の旅 発端」。見台の「叩き」やんなきゃいけない(笑)。