ミステリ
宮内悠介「盤上の夜」を読了した。第1回創元SF短編賞において、山田正紀賞を受賞した表題作を収録した連作短編集であり、収録された6編が囲碁、将棋、チェッカー等、いずれもボードゲームを題材にしているという、一風変わった作品である。 囲碁、将棋、…
グローバリズム出づる処の殺人者より作者:アラヴィンド アディガ文藝春秋Amazonブッカー賞受賞という帯に惹かれて読んでみたら、やたら面白いピカレスクだった。ミステリはたまに読む程度なんだけれど、この本は多くのミステリファンに読まれるべきものであ…
2連続公休の前日に期せずして体調を崩してしまい、予期せぬ三連休となった。二日目には体調もだいぶ回復したのだが、出かけるのもなにか悪い気がしたため、読書三昧である。 柳広司の連作短編集「百万のマルコ」(創元推理文庫)が軽妙洒脱で面白かったので…
”文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)作者:野村 美月KADOKAWAAmazon上記読了。面白かったー。 シリーズの既刊で張られていた伏線をこれでもかと回収している。 で、その中でもあのエピソードが重要な伏線となっていたとは! いやあ、痛快痛快。 電車で出…
ハナシにならん! 笑酔亭梅寿謎解噺 2 (笑酔亭梅寿謎解噺)作者:田中 啓文集英社Amazon一気呵成に読み終わってしまった。 相変わらず主人公竜二の姉弟子である梅春姉さんは魅力的だが、読み終わった後、無性に落語を聴きたくなった。これって凄いことだよな。 …
笑酔亭梅寿謎解噺 1 ハナシがちがう! (集英社文庫)作者:田中 啓文集英社Amazonタイガー&ドラゴンより先に書かれた、タイガー&ドラゴンのような噺。 金髪頭をトサカのようにおったてた主人公が、笑福亭松鶴師匠を思わせるメチャクチャな師匠に弟子入りし、…