万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

「この本を読んだ人はこの本も読んで欲しいと思っています」というウェブサービスないかなぁ?

「この本を読んだ人はこの本も読んで欲しいと思っています」というオススメを挙げてくれるサービスってないものですかねぇ?
現在、使う上でそれに一番近いのがAmazonの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」という、つまり売上データを元にしたレコメンドサービスだと思うんですが。
電子書籍端末をAmazonやらAppleやらB&Nやらが開発し、世の中年達がそれを受けて本というのはこれからどうなるのだと、あーでもないこーでもないと言いあったりしているわけですが。
その中からある程度共通して浮かび上がってきたのは、これからは書籍単体としての価値というより、その書籍をめぐるコミュニティが価値を持ってくるのだ、という視点だと思うんです。
もちろん、今までもそういったコミュニティはあったわけで、それは例えば気の合う友人が勧めてきた本であったり、部室でクダまいている連中が読んでいる本を俺も読んでみたという成り行きであったり、ウェブ上での書評・感想や小競り合いであったりという形をとってきました。今後はそれがもっと洗練された形で提示され、活発になり、商業的価値を帯びてくるのではないか、という視点ですね。
もっとも、感度が低いことこの上ない私のアンテナには「高慢と偏見とゾンビ」が出版された際に、twitterで公式アカウントが頑張っていたなあ、くらいしか思いつかないんですが。
で、ですね、そういったコミュニティというのを作ろうという試みは既に複数あったりするわけで、いや、読書メーターSNS「本が好き!」とか私は使っていますが、他にも複数のサービスが競合してます。
でもね、それらのサービス、いざ「本を探そう」と思うと、案外思ったように使えなかったりするんですよ。
例えば読書メーターには「この本を読んだ人はこんな本も読んでいます」というレコメンドサービスがあるけれども、それだとどうしてもノイズが入り込んじゃう。ユーザー数が少ない場合、こないだ読み終わった「メディアと暴力」なんて私一人しか読書メーターでコメントしていないんですけど、もろに私の読書傾向に引っ張られて、4コマ漫画がずらりとレコメンドに並んだりしているんですよ(笑)。
もっとユーザー側からの能動的なレコメンドを集め、それを集約的に提示できるサービスが無いものかなぁ、と。
多くのユーザーが挙げる本は定番と言えるでしょうし、少ないユーザーが挙げる本も面白そうです。それらを集計しても面白い。
いわば、ユーザーが本と本とを紐づけるサービスですね。
コミュニティの形成云々を抜きにしますと、ユーザーが規定する本同士のつながりというのは、従来は商業的な書評・評論と言った形で提供されてきたものであったかと思います。
それがウェブ上での書評・評論・感想という形で一段階、ユーザーの側に降りてきました。
となると、次は「つながり」が「書評」から独立して存在するようになる段階に進んでいくのではないかな、というかそうなって欲しいな、と。
ユーザーとしての私はそういったサービスを熱望しています。