万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

8月11日に落語を聞きに行った記録

ネットカフェに宿泊し、動楽亭が開くまで時間つぶし。びっくりドンキーで豪勢に飯を食べた後、スターバックス神林長平の「ぼくらは都市を愛していた」を読み進める。ここの所、活字の本の読書が滞っている。


動楽亭昼席


吉の丞…強情灸
佐ん吉…鷺とり
福矢…普請ほめ
円三…淀川
中入
竹林…親子酒
ざこば…文七元結


土曜日でトリがざこば師匠。混むかと思っていたらそうでもなかった。やはりオリンピック?
吉の丞さん、元気のいい声でこちらの脳が覚醒し、ああ、これで会の最中に居眠りすることはなさそうだと確信する。私にとっての本日の恩人である。サゲが少し普通と変えてあった。なんでだろ。
佐ん吉さん、商売根問かと思ったら鷺とりに突入。お得感。でも、にわかの部分はカットだったのは残念。時間の関係もあるのだろう。
福矢さんは、終演後に張り出してあった演目を見たら「普請ほめ」になってたけど、ちゃんと牛もほめてたので「牛ほめ」だ。こんな独特の間の人だったっけ。面白かった。
円三さん、「淀川」は江戸で言うところの「後生鰻」。というか、「後生鰻」が元々は上方のネタだというのは、今日、この高座を聞いた後に検索して初めて知った。
以前、円三さんが動楽亭に出演された時も幸運にも「八五郎坊主」を聞くことが出来たのだけれど、その時と同様、笑いが多いとは言えないのだけれど聞いていて実に心地よい、スマートな高座。これは、得難い個性、立ち位置なんじゃなかろうか。
中入後、竹林さん「親子酒」。竹林さんで最初に聞いたのが「親子酒」だったので久々の再会。最初に聞いた時は酔っぱらって帰ってきた息子登場のインパクトで持って行かれたんだけれど、今日印象に残ったのは非常に理屈っぽいけど確実にべろべろに酔っ払っている親父さんのおかしさだった。
ざこばさん登場前、ざこばさんのめくりが上下さかさまになっているハプニング。あおばさんがそれに気が付きなおそうとしたけれどさすがに少し時間がかかってしまい、ざこばさん登場。「もうええ!」
座った後に、名前くらいええ。もう顔が売れてるし。という発言で客席が湧く。演目はなんと文七元結
今度のサンケイホールブリーゼでの独演会で出しているネタだと覚えていたので、おお、と思いながら聞く。ただ、途中でつっかえかけたりと、正直、出来は良くなかった。ざこばさん自身が登場人物に感情移入するところまでいっていないように見えた。
「これでしまいでんねん」とやや唐突に終わり、太鼓と拍手を制してこんな感じの言葉を。
「この噺、オチがないんで……これでしまいでんねん。実はネタおろしで。途中でつっかえてたの、わかりましたやろ? でもよう最後まで行ったわ……途中で『忘れました』て泣いて帰るんちゃうかと思ってたけど(笑)。どうもおおきに!」
ここらへんを吐露してしまうのがざこばさん流のサービス精神でもあるのだろう。ここから噺を練っていかれるのだろうから、独演会に行ける人がちょっと羨ましい。



動楽亭昼席を見終わり、後味が良かったこともあり、夜も落語を聞くことに決める。どの会に行くか少し迷った結果、うえまち寄席に行くことに。
時間をつぶすべく、天王寺詣りを聞きながら四天王寺をぶらついたり(初めて行った)、五重塔を見上げ「ここに佐ん吉さんがつかまってたのか」と思ったり、そのまま北へ北へ歩いて国立文楽劇場まで来てしまい、このままワッハ上方までいっちゃおうかと一瞬迷った後、やっぱりやめてCoCo壱でカレー食ったりした後に天王寺区民センターへ。やはり思っていたより入りが良くない。やっぱりオリンピックか。

第三回うえまち寄席

佐ん吉…代脈
ちょうば…胆つぶし
佐ん吉…佐々木裁き


出囃子はおそらくCDかなにか。低予算、ということなのだろうが。佐ん吉さんもちょうばさんも好きなので問題ない。
弾けた代脈。楽しい。開演時は少し暑く、佐ん吉さんも思わず扇子で仰ぎかけ、スッとやめるなど。弾けたと同時に壁にかけてあった布がぱたんと落ちるシンクロニシティ
ちょうばさん、たっぷり長めのマクラの後、師匠であるざこばさんの得意ネタ「胆つぶし」。昨年「一文笛」を聞いた時も思ったのだけれど、ちょうばさんはざこばさんの豪快なネタを繊細な形で演じられる。サゲは、落胆して終わるのではなく「よかった」と安堵して終わるのは心の中で「ですよねーーー!」と喝采。いや、実際に拍手もしたけれど。サゲのちょっとした変更が心に残るって、度々ある。
佐ん吉さん再登場。お子様が7月24日に生まれたとのこと。女の子。おめでとうございます。で、オムツ代やミルク代を稼がなければというのでなにわ探検クルーズの話になり、そのあと子供が大活躍する「佐々木裁き」。噺の中で登場する場所を「今の○○あたり~」と説明することが多かったような気がして、ああ、それでなにわ探検クルーズの話をマクラで振ったのかなぁと一人勝手に納得。サゲがなかったのは、実話であるという演出の為だろうか。 佐々木信濃守は実在の人物であると最初に言及してらっしゃったし。



帰りの電車で「ぼくらは都市を愛していた」を読み進め、終盤に入る。展開がどえらいことになっている。