怠け癖が出て日が開いてしまった。
3月15日、一日遅れてしまったが、今年は職場でチョコをいくつかもらったりしたので、近所の大きめのスーパーにお返しを買いに行ったら思ったより時間がかかってしまい、落語会の開演に遅れてしまった。今日とのど真ん中で行われる小さな落語会へ
京都 うずらギャラリー
仄明るい落語会
九雀…貧乏花見
浅野美希(雨の四季・木遣りくずし)
九雀…仏師屋盗人
浅野美希(浪花の四季・づぼらん)
九雀…猫の忠信
中入なしで落語三席、合間に三味線がはさまるという構成。町家にて蝋燭の灯りのみで楽しむ変わった落語会。
一席目は遅刻したのだけれど、ギャラリーの方がここなら聞けますよと案内してくれたのが丁度高座の真横にあたる土間みたいなところ。ガラス戸越し、蝋燭の灯りにお囃子の浅野さんの姿がゆらゆらしている。これはこれで面白い体験。
一席目が終わり、中へ。隅っこにちょこんと座るつもりでいたのだけれど、一番前しか空いておらず、なんと高座の目の前、真正面に。
仏師屋盗人、少し現代風になっていた。盗人がつかまって首を斬られるのではなくて、会社に首を切られるという風に。
長唄やら地唄やらはさっぱりだけど、「浪花の四季」は繁昌亭で松浪千寿さんがいつも弾かれるので聞き覚えがある。というか、こういうのって指先でリズムとったりしながら楽しんでいるんだけど、他のみんなはどうしてるんだろ?
猫の忠信、CDでは枝雀さんのを何度も聞いているけれど、生で聞くのは今日が初めて。楽しい噺だけど、なかなかお目にかからないのは、私の運が悪いのか、頻度が少ないのか。
ああ楽しかったと、宿を探す。どうせ明日も京都の落語会。いちいち播州まで帰るのもめんどくさい。
見つけたビジネスホテルにさっさと潜り込み、夜の街をぶらつくことなくさっさと就寝。
翌朝、チェックアウトしたが、落語会の開演は14時。何時間も余裕があるので、京都の町中をただひたすら、特に目的も持たずひたすらぶらぶらする。たしか3年ほど前に連休もらえた時も、同じようにひたすらブラブラした覚えがある。
今回も円山公園行ったり祇園行ったり、意味なく東大路まで出てすこし北に上がってから戻ってみたり。京都に住んでいた時は西大路とか西院とかそっちのほうだったから、微妙に土地勘がありそうでないから楽しい。知らない間にバーガーキングとかゴーゴーカレーとか伝説のすた丼とかできてるし。
さんざん歩き回って時間を潰し、向日市の中小路住宅へ。旧街道沿いの旧家。大きなつくりではないのだけれど、しっかりとした立派な家。今も普通に人が住んでいる文化財。ここの座敷での落語会。三度目なので迷わなかったけど、最初に来たときは迷った。天気がいい。田舎町。歩いているだけで気分が良い。
第七回 河忠寄席
雀五郎…転失気
米二…貧乏花見
中入
米二…住吉駕籠
二日続けて貧乏花見。ごめんなさい、途中少しウトウトしてしまった。
住吉駕籠は登場人物が躍動している感じがして、すごく愉快。
落語を聞き始めたばかりの頃は、行く落語会全てが自分にとっては大イベントだったわけなんだけど、そういうことを続けているとだんだんそれが日常になってくる。もちろん、中にはそれでもなお自分的には大イベントでその日を楽しみにしているような落語会もあるのだけれど、もっと気を楽に、ゆるりと楽しむというか。
もっとも、気楽に楽しむつもりで出かけた会で感動して帰ってくるなんて言う事もしばしばだったりするんだけれども。
この二つの会は、どっちも日常の延長で、ゆったり楽しめる会だった。