ハヤテノフクノスケという馬がいる。今日の京成杯で差のない4着に入った。期待している。
道中は3番手。平均か少し遅いくらいのペースでレースは進み、ジョッキーは最終コーナー入ったあたりからもう追い始めていた。はっきり言ってタイミング早すぎるように見えたんだが、最終直線で先頭の馬を抜き一旦先頭。ところが、坂で伸びが止まってしまう。
ここでそのままずるずるだったら少しがっかりなのだが、坂を登り切ったところからまた差を詰めてきた。順位的には、さらにその外から並んで差してきた馬たちに敗れ4着だったが、体重14キロ増で、それと関係があるかどうかはわからないが仕掛けも早く見えて、それで差のない4着だから、この先十分期待できる。
賞金を加算できなかったが、無理に春のクラシックに間に合わせようとか思わず、秋に捲土重来を目指して欲しい。
だいたいこの馬、青森県産のウインバリアシオン産駒なんである。
生産牧場は、これまでそもそもオープン馬すら輩出していない。
それが新馬戦でミスタージーティー相手にクビ差の2着。ホープフルステークスで5着に入り、鞍上坂井騎手の騎乗を師匠の矢作調教師が批判したことでも記憶に新しいあの馬だ。裏を返すと、調教師も期待している素質馬相手にクビ差である。
2戦目の未勝利戦では、5馬身差の快勝。
母系はサクラ軍団の基幹牝馬スワンズウッドグローブにまで遡り、母父はシンボリクリスエス、母母父はコマンダーインチーフ。これで早熟なわけがなかろう。
こういう馬に注目できるようになって、競馬をまた再開して良かったと思う。がんばっておくれよ。