元はと言えば、残業中にWii用ソフト「マリオパーティー8」の販促映像が流れていたのが発端なのである。
マリオパーティー8では、Wiiリモコンを駆使し、様々な動作を行うことでプレイする。映像でもその面をアピールしており、
「ひねる」
「ふる」
とかいった、今までのゲームには無い斬新な操作を素朴な声でアナウンスしている。それがまた胸に響く。思わず落涙を誘う。
しかし、そこにこそ私、及び一緒に残業をしていた同僚は疑問を感じた。
Wiiの操作はそれに限定されたものだろうか?
否、断じて否。
もっと大きな可能性が残されているに違いないのである。傾けるとか、振るとか、指すとか、投げ縄とか、そんなものではない。ゲームにおいて更なるパラダイムシフトを起こすようなものがあるに違いないのだ。その根拠などこの際問題ではない。二人ともWiiを持っていないことも、やはり問題にならない。
残業中の余興もとい深夜にわたる議論は白熱を極め、にもかかわらず二人とも作業の手を止めることが無いのはプロの鑑である。思うところある人は見習って欲しい。後はまかせた。俺はもうだめだ。
その成果をここで大々的に公表しようと思う。プロの売り手である我々が、どのような視点でゲームを捉えているか。或いは、肉体労働なのに一日23時間も働くと人間どうなってしまうのか。そういったところを感じ取っていただけたらと思う。
私と同僚がマリオパーティーに新たに導入すべきだと結論したのは、次のような操作(動作)だ。
漏らす
もげる
ゆでる
うける
せめる
くねる
ずれる
もめる
むれる
つるす
討つ
むける
グギャる
勝つ
うだる
ひえる
劣る
そだつ
蒸れる
看取る
ぶれる
俺はもうだめだ。
寝る。