急遽、日曜が休みになりまして。行ってきました。
米二さんはいつも通り受付で姿をお見かけしたのですが、竹林さん、建物の外、少し離れたところから、普段着姿で会場前の行列を眺めてらっしゃいました。やはり気になるものなのかしら。
笑福亭呂好…江戸荒物
笑福亭竹林…短命
桂米二…風の神送り
笑福亭竹林…死神
プログラムを見ると、竹林さんの地元での台風被害の話が。
住民の少ない地域での災害は注目されにくく忘却されやすいという、栄村大震災みたいな話ですね。
竹林さん、今日の私の2席のテーマは「命」だと、大きくドーンとかましてから、軽妙に「短命」を。
米二さんは「私は『病気』をテーマに」と、以前、痔の手術で入院した時の話を枕に「風の紙送り」へ。噺家の職業病なんだそうです。ざこばさんなど、三度も痔の手術してらっしゃるとか。
途中、お囃子が間違うハプニングがありましたが、さくっと回収。
おやっさんが怒りを露わにするところは説得力があり、胸がすっとしました。
トリは竹林さんの「死神」。
この噺は「幸せ」についての噺だと思う、との前置きの後、すっと噺へ。
噺自体はオーソドックスといいますか。丁寧に演じられていたように思います。オチもクシャミの、決して珍しくはないもので。
死神は陰気というよりもむしろ元気良かったですが*1。
ただ、前置きや、1席目でのテーマの話などを念頭に置いて聞いていたせいか、どうも印象が違うというか。
プログラムに載せられていた文章といい、竹林さんが何事かを伝えようとしている、という印象が強く残った落語会でした。