繁昌亭の昼席に行ってきました。
団体さんが入っていたようで補助席もでる満員。でもマナーの悪い人は少なく、笑いも多く、いい雰囲気。
でも、途中で携帯は鳴ってて、鳴らした人、仲入中に職員さんに注意されてた(笑)
桂小鯛…子ほめ
桂壱之輔…ぜんざい公社
桂かい枝…手水廻し
シンデレラ・エキスプレス(漫才)
桂才賀…東京美術館―函館の女―
林家小染…親子酒
仲入
桂珍念…紙入れ
笑福亭竹林…まめだ
澤千佐子(地歌・上方唄)
笑福亭仁智…トクさんトメさん
この日は本当に、全員「いいなあ!」と思ったのです。幸せな時間でしたですよ。
小鯛さんの子ほめは、間とか前座離れしていて笑えたし(「子ほめ」は聞く機会の非常に多い噺だけに、演者によっては拷問に等しいですよね…)。
壱之輔さんは、少しマクラがくどい感じがしたけれど、噺に入ってからは快調だったし。
かい枝さんの手水廻し、長い頭を強調せずともきっちり面白かったし。
シンデレラ・エキスプレスはいつ聞いても鉄板だし。
才賀さんは落語家と思いきや漫談と踊りで、しかもその踊りが飛び道具搭載の爆笑ものだったし(舞台に冷蔵庫を梱包するようなダンボールが滑り出てきたときは一体何が起こるのかと思ったですよ(笑))。
小染さんはさすがの泥酔っぷりだったし。
珍念さん、これまで見たときは劇場仕様というか、マクラ長めの落語はちょっぴりだったのだけれど、この日はサクっと噺に入り、しかもそれが艶噺の「紙入れ」という意外性で、それも色っぽさよりは笑いがたっぷりという、意外な収穫だったし。
竹林さんのまめだ、まめだの体に張り付いた貝殻をひとつひとつ丁寧に剥がしていき、まめだの身体を優しく撫でてやるというシーンではぐっときたし(このやり方、初めて見たのだけれど、よくあるのでしょうか。これまで見た演者さんでは、冷たくなったまめだの身体を優しく撫でる、といった所作は印象に残っていないのです)。
澤さんは前見た時と同様、はにかみながら独特の雰囲気で客席を自分色にしていたし。
仁智さんはもう、いつ聞いても鉄板というか、なんでもっとCDとか出てないんだろう。
一番印象に残ったのは竹林さんの「まめだ」かなぁ。でも、才賀さんと珍念さんに感じた意外性も印象深かったです。
でもこの日は、全部が満足。