万来堂日記3rd(仮)

万来堂日記2nd( http://d.hatena.ne.jp/banraidou/ )の管理人が、せっかく招待されたのだからとなんとなく移行したブログ。

「夜は短し歩けよ乙女」はマジックリアリズムの傑作である

話題作ようやく読了。
これはいいねー!!
文章を読んでいるだけで面白いし。
ヒロイン、最強に萌えるし。


登場人物たちが遭遇する日常を描いているのだけれど、その日常というのが私たちの目から見るとなんとも幻想的なものに見えてしまう、という手法はデビュー作「太陽の塔」から共通ですわな。
逆に登場人物も「あ、これって幻想的、非日常的だ」と感づいてしまっているのが「きつねのはなし」ということになるのか。
「四畳半神話体系」は未読。家のどこかに眠っている。


というか、これって日本におけるマジックリアリズムに他ならないと思う。
てか、私は「太陽の塔」を勝手に「洛北マジックリアリズム」と呼んでいたりするのだ。


しかしあれだ、どうしようもなく日常のことを描写しているはずであるのに、それが同時に(傍から見ると)幻想的・魔術的なものであるというのは、こと日本においてはコミックで多くの実績を残している手法かもしれないなぁ。